登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問35
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問題
登録販売者試験 令和4年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
次の漢方処方製剤の「適用となる症状・体質」と「重篤な副作用」の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
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この過去問の解説 (3件)
01
漢方処方製剤に関する問題です。
a【×】 大柴胡湯(だいさいことう)は、体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘傾向がある人の胃炎など、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症に適します。
重篤な副作用として、肝機能障害と間質性肺炎が挙げられます。
b【〇】 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)については問題文の通りです。
c【〇】 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)については問題文の通りです。
d【×】 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔色が赤く、苛々して落ち着かない傾向のある人の鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚の掻痒感、口内炎に適します。
重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症が挙げられます。
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02
これは漢方処方製剤についての問題です。
a:大柴胡湯は、体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向がある人の胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こりなどに適用されます。まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎を生じます。
b:選択肢のとおりです。
また、胃腸の弱い人は、食欲不振、胃部不快感の副作用が現れやすいため不向きです。
c:選択肢のとおりです。
また、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人は、激しい腹痛を伴う下痢などの副作用が現れやすいため不向きです。
d:黄連解毒湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔色赤く、イライラして落ち着かない傾向のある人の鼻出血、不眠症、神経症などに適用されます。まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症を生じます。
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03
漢方処方製剤の「適用となる症状・体質」と
「重篤な副作用」に関する問題です。
まず、a~dについてみていきましょう。
a.誤りです。
内容が、「大柴胡湯」ではなく「防己黄耆湯」になっています。
「大柴胡湯」の「摘要となる症状・体質」は、
「体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、
便秘の傾向がある者の胃炎、常習便秘、
高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満に適す」
とされています。
また、「重篤な副作用」については、「肝機能障害、間質性肺炎」です。
b.正しいです。
c.正しいです。
d.誤りです。
内容が「黄連解毒湯」ではなく「七物降下湯」になっています。
「黄連解毒湯」の「摘要となる症状・体質」は、
「体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、
いらいらして落ち着かない傾向にある者の鼻出血、
不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、
更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適す」
とされています。
また、「重篤な副作用」については、
「肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症」です。
以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。
正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。
漢方処方製剤の名前は、
含有されている生薬の名前を漢字にしたものが入っているケースや、
「中」(お腹、胃腸)や「心」(みぞおちのあたり)のように、
適応となる部位明が含まれているものもあり、
規則性がないため、覚えるのが大変です。
インターネットで検索すると覚え方を紹介しているサイトがあります。
暗記で苦労されている方はそういったサイトで、
ご自身にとってわかりやすいものを活用するのも一つの手です。
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