登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問9

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

小児への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
b  小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。
c  小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄(せつ)に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。
d  「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として、小児は5歳以上、15歳未満との年齢区分が用いられている。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:正  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

小児への医薬品の使用に関する問題です。

各選択肢をみながら、解説と照らし合わせてみましょう。

 

 

a. 小児大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率相対的に高い

 

以上より、この選択肢は正解です。

 

 

 

b. 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。

 

以上より、この選択肢は正解です。

 

 

 

c. 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用より強く出ることがある。

 

以上より、この選択肢は正解です。

 

 

 

d. 医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、小児7歳以上、15歳未満との年齢区分が用いられている。

 

新生児:生後4週未満、 乳児:生後4週以上、1歳未満、 幼児:1歳以上、7歳未満

 

ただし、一般的に15歳未満を小児とすることもあり、具体的な年齢が明らかな場合は、医薬品の使用上の注意においては、「3歳未満の小児」等と表現される場合がある。

 

 

以上より、「小児は5歳以上、15歳未満」→「歳以上、15歳未満

 

よって、この選択肢は誤りです。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

正解の選択肢です。

 

 

選択肢2. a:誤  b:正  c:誤  d:誤

誤りです。

 

正解は、「a:正  b:正  c:正  d:誤」です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:誤

誤りです。

 

正解は、「a:正  b:正  c:正  d:誤」です。

選択肢4. a:誤  b:誤  c:正  d:正

誤りです。

 

正解は、「a:正  b:正  c:正  d:誤」です。

選択肢5. a:正  b:正  c:誤  d:正

誤りです。

 

正解は、「a:正  b:正  c:正  d:誤」です。

まとめ

解説はすべて、『登録販売者試験問題の作成に関する手引き』(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)を参照しています。

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02

小児への医薬品の使用に関する問題です。

小児は、大人と比べ、発達途中であるがゆえに

医薬品を受けつける生理機能が未発達のため、

医薬品の使用については注意が必要です。

本問題はその知識を問うものです。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

 

b.正しいです。文のとおりです。

     血液脳関門は、血液から脳組織への物質の移行を制限するしくみで、

     アミノ酸やグルコースなどの栄養素は透過しタンパク質やイオン化した

     物質などは透過しにくいという働きをしています。

 

c.正しいです。文のとおりです。

 

d.誤りです。小児は7歳以上15歳未満です。

     なお、「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」については

     Webサイトで見ることができます。

 

以上を踏まえて、選択肢を見ていきましょう。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

まとめ

<参考>

厚生労働省

「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項について」(◆平成29年06月08日薬生安発第608001号)

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc2704&dataType=1&pageNo=1

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03

小児への医薬品の使用についての問題です。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

正解です。

 

・小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いです。

 

・小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすいです。

 

・小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがあります。

 

・「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、小児は7歳以上、15歳未満との年齢区分が用いられています。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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