登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問10
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問題
登録販売者試験 令和5年度(東京都) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者への医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥(えん)下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
b 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくくなるため、若年時と比べて副作用を生じるリスクは低い。
c 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として75歳以上を「高齢者」としている。
d 高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があり、家族や介護関係者等の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。
a 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥(えん)下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
b 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくくなるため、若年時と比べて副作用を生じるリスクは低い。
c 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、おおよその目安として75歳以上を「高齢者」としている。
d 高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があり、家族や介護関係者等の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。
- (a、b)
- (a、c)
- (a、d)
- (b、c)
- (c、d)
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この過去問の解説 (3件)
01
高齢者への医薬品の使用に関する問題です。
各選択肢をみながら、解説と照らし合わせていきましょう。
a. 高齢者は、生理機能の衰えのほか、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
以上より、この選択肢は正解です。
b. 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。
しかし、高齢者であっても基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい。一般用医薬品の販売等に際して は、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応がなされることが重要である。
以上より、「現れにくくなる」→「強く現れやすく」、「低い」→「高い」
よって、この選択肢は誤りです。
c. 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)は、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としている。
以上より、「75歳以上」→「65歳以上」
よって、この選択肢は誤りです。
d. 高齢者によく見られる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。また、高齢者では、手先の衰えのため医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合や、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向もあり、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。
以上より、この選択肢は正解です。
誤りです。
正解は、(a、d)です。
誤りです。
正解は、(a、d)です。
正解の選択肢です。
誤りです。
正解は、(a、d)です。
誤りです。
正解は、(a、d)です。
解説はすべて、『登録販売者試験問題の作成に関する手引き』(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)を参照しています。
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02
高齢者への医薬品の使用についての問題です。
正解です。
・高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすいです。
・一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなります。
・「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」は、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としています。
・高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があり、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがあります。
本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。
登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html
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03
高齢者への医薬品の使用に関する問題です。
高齢者は、一般に生理機能が衰えつつあり、
個人差も大きいことから医薬品の使用に関しては注意が必要です。
本問題は、その知識を問うものです。
まずa~dについてみていきましょう。
a.正しいです。文のとおりです。
b.誤りです。
「医薬品の作用が現れにくくなるため、
若年時と比べて副作用を生じるリスクは低い」という部分が誤りです。
正しくは「医薬品の作用が現れやすくなるため、
若年時と比べて副作用を生じるリスクは高い」です。
c.誤りです。65歳以上です。
d.正しいです。文のとおりです。
以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。
正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。
<参考>
厚生労働省
「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項について」(◆平成29年06月08日薬生安発第608001号)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc2704&dataType=1&pageNo=1
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