問題
a ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
b 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざりあう仕組み(血液-胎盤関門)がある。
c 便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
d 授乳婦が使用した医薬品の成分が乳汁中に移行することはない。
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する問題です。
各選択肢をみながら、解説と照らし合わせてみましょう。
妊婦は、体の変調や不調を起こしやすいため、一般用医薬品を使用することにより、症状の緩和等を図ろうとする場合もあるが、その際には妊婦の状態を通じて胎児に影響を及ぼすことがないよう配慮する必要があり、そもそも一般用医薬品による対処が適当かどうかを含めて慎重に考慮されるべきである。
医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。(選択肢d.参照)
a. ビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている
これにより、この選択肢は正解です。
b. 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)がある。
これにより、「混ざりあう仕組み」→「混ざらない仕組み」
よって、この選択肢は誤りです。
c. 便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
これにより、この選択肢は正解です。
d. 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。
このような場合、乳幼児に好ましくない影響が及ぶことが知られている医薬品については、授乳期間中の使用を避けるか、使用後しばらくの間は授乳を避けることができるよう、医薬品の販売等に従事する専門家から購入者等に対して、積極的な情報提供がなされる必要がある。
吸収された医薬品の一部が乳汁中に移行することが知られていても、通常の使用の範囲では具体的な悪影響は判明していないものもあり、購入者等から相談があったときには、乳汁に移行する成分やその作用等について適切な説明がなされる必要がある。
これにより、「移行することはない」→「移行する」
よって、この選択肢は誤りです。
誤りです。
正解は、「a:正 b:誤 c:正 d:誤」です。
誤りです。
正解は、「a:正 b:誤 c:正 d:誤」です。
正解の選択肢です。
誤りです。
正解は、「a:正 b:誤 c:正 d:誤」です。
誤りです。
正解は、「a:正 b:誤 c:正 d:誤」です。
解説はすべて、『登録販売者試験問題の作成に関する手引き』(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)を参照しています。