問題
a 膵(すい)臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化する酵素の供給を担っている。
b 肝臓で産生された胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、タンパク質の消化を容易にし、また、水溶性ビタミンの吸収を助ける。
c 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨(じゅう)毛がある。
d 肛(こう)門には動脈が細かい網目状に通っていて、肛門周囲の組織がうっ血すると痔(じ)の原因となる。
消化器系に関する問題です。
各選択肢をみながら、解説と照らし合わせてみましょう。
a. 膵(すい)臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を十二指腸へ分泌する。膵液は弱アルカリ性で、 胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。膵液は、消化酵素の前駆体タンパクであり消化管内で活性体であるトリプシンに変換されるトリプシノーゲンのほか、デンプンを 分解するアミラーゼ(膵液アミラーゼ)、脂質を分解するリパーゼなど、多くの消化酵素を含んでいる。すなわち、膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。
これにより、この選択肢は正解です。
b. 胆嚢 (のう)は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収を助ける。腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻される(腸肝循環)。
これにより、「タンパク質」→「脂質」
よって、この選択肢は誤りです。
c. 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨(じゅう)毛がない点で小腸と区別される。
これにより、「絨毛がある」→「絨毛がない」
よって、この選択肢は誤りです。
d. 肛(こう)門には静脈が細かい網目状に通っていて、肛門周囲の組織がうっ血すると痔(じ)の原因となる。
これにより、「動脈」→「静脈」
よって、この選択肢は誤りです。
誤りです。
正解は、「a:正 b:誤 c:誤 d:誤」です。
正解の選択肢です。
誤りです。
正解は、「a:正 b:誤 c:誤 d:誤」です。
誤りです。
正解は、「a:正 b:誤 c:誤 d:誤」です。
誤りです。
正解は、「a:正 b:誤 c:誤 d:誤」です。
解説はすべて、『登録販売者試験問題の作成に関する手引き』(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)を参照しています。