登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問12

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の有効成分の吸収及び代謝に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  内服以外の用法で使用される医薬品には、適用部位から有効成分を吸収させて、全身作用を発揮させることを目的とするものがある。
b  鼻腔(くう)粘膜の下には毛細血管が豊富なため、点鼻薬の成分は循環血液中に移行しやすく、初めに肝臓で代謝を受けて全身に分布する。
c  咽頭の粘膜に適用する含嗽(そう)薬(うがい薬)は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ない。
d  有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度による影響を受けない。
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

医薬品の有効成分の吸収及び代謝に関する問題です。

各選択肢をみながら、解説と照らし合わせてみましょう。

 

 

a. 内服以外の用法で使用される医薬品には、適用部位から有効成分を吸収させて、全身作用を発揮させることを目的とするものがある。

 

これにより、この選択肢は正解です。

 

 

 

b. 鼻腔(くう)粘膜の下には毛細血管が豊富なため、点鼻薬の成 分は循環血液中に移行しやすく初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布するため、全身性の副作用を生じることがある。

 

これにより、「受けて」→「受けることなく

 

よって、この選択肢は誤りです。

 

 

 

c. 咽頭の粘膜に適用する含嗽(そう)薬(うがい薬)等の場合は、その多くが唾液や粘液によって 食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ない

 

これにより、この選択肢は正解です。

 

 

 

d. 有効成分が皮膚の表面で作用するものもあるが、有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、浸透する量皮膚の状態、傷の有無やその程度などによって影響を受ける

 

これにより、「受けない」→「受ける

 

よって、この選択肢は誤りです。

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:誤

正解の選択肢です。

選択肢2. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

誤りです。

 

正解は、「a:正  b:誤  c:正  d:誤」です。

選択肢3. a:誤  b:正  c:正  d:誤

誤りです。

 

正解は、「a:正  b:誤  c:正  d:誤」です。

選択肢4. a:正  b:誤  c:誤  d:誤

誤りです。

 

正解は、「a:正  b:誤  c:正  d:誤」です。

選択肢5. a:正  b:正  c:誤  d:正

誤りです。

 

正解は、「a:正  b:誤  c:正  d:誤」です。

まとめ

解説はすべて、『登録販売者試験問題の作成に関する手引き』(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)を参照しています。

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02

医薬品の有効成分の吸収及び代謝に関する問題です。

まずa~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

  例として、解熱鎮痛に用いる坐剤が挙げられます。

 

b.誤りです。

  文後半の「初めに肝臓で代謝を受けて全身に分布する」

  の部分が誤りです。

  正しくは「初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する」です。

 

c.正しいです。文のとおりです。

 

d.誤りです。

  文末の「影響を受けない」の部分が誤りで、

  正しくは「影響を受ける」です。

  例えば、皮膚にみずみずしさがある若い人の皮膚と

  高齢者の皮膚の状態とでは後者の方が有効成分が

  浸透しにくいと言われています。

 

以上を踏まえて選択肢をみていきましょう。

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:誤

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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03

医薬品の有効成分の吸収及び代謝についての問題です。

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:誤

正解です。

 

・内服以外の用法で使用される医薬品には、適用部位から有効成分を吸収させて、全身作用を発揮させることを目的とするものがあります。

 

・鼻腔粘膜の下には毛細血管が豊富なため、点鼻薬の成分は循環血液中に移行しやすく、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布します。

 

・咽頭の粘膜に適用する含嗽薬等の場合は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ないです。

 

・有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度などによって影響を受けます。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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