登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問16

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

強心薬及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  センソ及びロクジョウは、心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して用いられる。
b  ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢(のう)中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
c  シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ等の外套(とう)膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
d  苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、強心作用と尿量増加(利尿)作用が期待される生薬が含まれており、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促す。
  • a:正  b:正  c:正  d:正
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

強心薬及びその配合成分等についての問題です。

選択肢2. a:正  b:正  c:正  d:誤

正解です。

 

・センソ及びロクジョウ等の生薬成分は、心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して用いられます。

 

・ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢のう中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされています。

 

・シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられます。

 

・苓桂朮甘湯には、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に利尿作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促します。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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02

強心薬及びその配合成分等に関するa~dの記述について、それぞれ内容を確認していきます。

a:正しいです。

b:正しいです。

c:正しいです。

d:誤りです。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)には、強心作用が期待される生薬は含まれません。

 

以上を踏まえ、各選択肢を確認していきます。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:正

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢2. a:正  b:正  c:正  d:誤

正解です。

冒頭の説明文の内容と一致します。

選択肢3. a:誤  b:誤  c:正  d:正

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:正

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢5. a:正  b:誤  c:誤  d:誤

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

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03

強心薬及びその配合成分等に関する問題です。

 

まずは、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

  「センソ」はヒキガエルかのアジアヒキガエル等の

  耳腺の分泌物を集めたものを基原とした生薬です。

  「ロクジョウ」は漢字で「鹿茸」と書き、

  雄鹿の角化していない幼角を基原とした生薬です。

 

b.正しいです。文のとおりです。

 

c.正しいです。文のとおりです。

 

d.誤りです。

  苓桂朮甘湯には、強心作用が期待される生薬を含みません。

  強心作用が期待される生薬とは「センソ」「ジャコウ」

  「ゴオウ」「ロクジョウ」です。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

選択肢2. a:正  b:正  c:正  d:誤

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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