登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問17

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

浣(かん)腸薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  グリセリンが配合された浣腸薬は、グリセリンによる組織修復促進を期待して、肛(こう)門や直腸の粘膜に損傷があり出血している場合に使用される。
b  グリセリンが配合された浣腸薬を使用すると、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れることがある。
c  注入剤を使用する場合は、薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を絞って、薬液を押し込むように注入する。
d  ソルビトールは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

浣腸薬及びその配合成分についての問題です。

選択肢3. (b、c)

正解です。

 

・グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こす、また、腎不全を起こすおそれがあるので、痔出血の症状がある人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師等に相談がなされるべきとされています。

 

・グリセリンが配合された浣腸薬を使用すると、排便時に血圧低下が生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告があります。

 

注入剤を使用する場合は、薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を絞って、薬液を押し込むように注入します。

 

・ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられます。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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02

浣腸薬及びその配合成分に関する問題です。

 

まずはa~dについてみていきましょう。

 

a.誤りです。

  出血しているときに使用すると、

  グリセリンが傷口から血管内に入って、

  赤血球の破壊や腎不全を起こすおそれがあります。

  浣腸薬として、

  グリセリンに期待されているのは

  「浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで

  直腸粘膜を刺激し、排便を促す」効果です。

 

b.正しいです。文のとおりです。

 

c.正しいです。文のとおりです。

 

d.誤りです。

 「ソルビトール」が誤りで、

 正しくは「炭酸水素ナトリウム」です。

 ソルビトールに期待されているのはグリセリン同様、

 「浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで

 直腸粘膜を刺激し、排便を促す」効果です。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

 

選択肢3. (b、c)

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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03

浣(かん)腸薬及びその配合成分に関するa~dの記述について、それぞれ確認していきます。

a:誤りです。

グリセリンが配合された浣腸薬は、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果が期待されています。

b:正しいです。

c:正しいです。

d:誤りです。

直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられるのは炭酸水素ナトリウムです。

 

以上を踏まえ、各選択肢を確認していきます。

 

選択肢1. (a、b)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢2. (a、c)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢3. (b、c)

正解です。

冒頭の説明文の内容と一致します。

選択肢4. (b、d)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢5. (c、d)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

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