登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問18

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

高コレステロール改善薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄(せつ)を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
b  大豆油不けん化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
c  ビタミンEは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
d  リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

高コレステロール薬の配合成分についての問題です。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:正

正解です。

 

・パンテチンは、LDL等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、HDL産生を高める作用があるとされています。

 

・大豆油不けん化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされています。

 

・ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされています。

 

・リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられます。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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02

高コレステロール改善薬の配合成分に関する問題です。

 

まずは、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

  なお、パンテチンには

  肝臓でコレステロールを胆汁酸に異化する働きがあります。

  胆汁酸は胆汁とともに消化管に排泄されるため、

  結果的にコレステロールを減少させます。

  文中の異化排泄の促進はこの働きを意味します。

 

b.正しいです。文のとおりです。

 

c.誤りです。

  「ビタミンE」ではなく「ビタミンB2」の説明です。

  「ビタミンE」はコレステロールからの過酸化脂質の生成の抑制、

  血行促進の効果を期待されています。

  血中コレステロール異常に伴う症状の一つに手足の冷えやしびれがあります。

  そういったものの緩和にビタミンEが効くとされます。

 

d.正しいです。文のとおりです。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

 

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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03

高コレステロール改善薬の配合成分に関するa~dの記述について、それぞれ確認していきます。

a:正しいです。

b:正しいです。

c:誤りです。

ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があります。

d:正しいです。

 

以上を踏まえ、各選択肢を確認していきます。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:正

正解です。

冒頭の説明文の内容と一致します。

選択肢3. a:誤  b:正  c:誤  d:誤

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢4. a:誤  b:誤  c:正  d:正

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

参考になった数1