登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問25

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  鼻炎用内服薬では、鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、トラネキサム酸が配合されている場合がある。
b  皮膚感染症(たむし、疥癬(かいせん)等)により、湿疹(しん)やかぶれ等に似た症状が現れた場合、皮膚感染症そのものに対する対処よりも、アレルギー用薬を使用して一時的に痒(かゆ)み等の緩和を図ることを優先する必要がある。
c  鼻炎用内服薬では、鼻腔(くう)内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として抗コリン成分が配合されている場合がある。
d  一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものがある。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

内服アレルギー用薬(鼻炎用内服液含む。)及びその配合成分についての問題です。

選択肢2. (a、c)

正解です。

 

・鼻炎内服薬では、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、トラネキサム酸等が配合されている場合があります。

 

・皮膚感染症(たむし、疥癬等)により、湿疹やかぶれ等に似た症状が現れた場合、アレルギー用薬によって一時的に痒み等の緩和を図ることは適当でなく、皮膚感染症そのものに対する対処を優先する必要があります。

 

・鼻炎用内服薬では、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、抗コリン成分が配合されている場合があります。

 

・一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものはありません。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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02

内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその配合成分に関するa~dの記述について、それぞれ内容を確認していきます。

a:正しいです。

b:誤りです。

皮膚感染症(たむし、疥癬(かいせん)等)により、湿疹(しん)やかぶれ等に似た症状が現れた場合、アレルギー用薬を使用して一時的に痒(かゆ)み等の緩和を図ることは適当ではなく、皮膚感染症そのものに対する対処を優先する必要があります。

c:正しいです。

d:誤りです。

一般用医薬品には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものはないことから、アトピー性皮膚炎が疑われる場合やその診断が確定している場合は、医師の受診を勧めることが重要です。

 

以上を踏まえ、各選択肢を確認していきます。

 

選択肢1. (a、b)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢2. (a、c)

正解です。

冒頭の説明文の内容と一致します。

選択肢3. (b、c)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢4. (b、d)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢5. (c、d)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

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03

内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及び

その配合成分に関する問題です。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

  体内での起炎物質の産生を抑制させることで、

  炎症の発生を抑える効果を期待し配合されます。

 

b.誤りです。

  皮膚感染症そのものへの対処を優先する必要があります。

 

c.正しいです。文のとおりです。

 

d.誤りです。

  アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とした

  一般用医薬品はありません。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

 

選択肢2. (a、c)

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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