登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問36

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬と同じものである。
b  漢方処方製剤は、生薬成分を組み合わせて配合された医薬品で、個々の有効成分(生薬成分)の薬理作用を主に考えて、それらが相加的に配合されたものである。
c  漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」に合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を生じやすくなる。
d  一般用医薬品に用いることが出来る漢方処方は、現在50処方程度である。
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

漢方処方製剤についての問題です。

選択肢1. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

正解です。

 

現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、漢方薬ではなく、中薬と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物です。

 

・生薬製剤は、生薬成分を組み合わせて配合された医薬品で、漢方処方製剤の考え方と異なり、個々の有効成分(生薬成分)の薬理作用を主に考えて、それらが相加的に配合されたものです。

 

・漢方処方製剤を利用する場合、患者の「証」に合った漢方処方が選択されれば効果が期待できますが、合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を生じやすくなります。

 

一般用に用いることが出来る漢方処方は、現在300処方程度です。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

参考になった数11

02

漢方処方製剤に関する問題です。

 

まずa~dについてみていきましょう。

 

a.誤りです。

  文末の「漢方薬と同じものである」という部分が誤りで、

  正しくは「漢方薬とは別物である」です。

  中薬のほとんどは日本では医薬品として認められていません。

 

b.誤りです。

  個々の有効成分ではなく、

  処方自体が一つの有効成分として独立したものとして考えます。

 

c.正しいです。文のとおりです。

 

d.誤りです。

  文中の「50処方程度」の部分が誤りで、

  正しくは「300処方程度」です。

 

以上を踏まえて選択肢をみていきましょう。

選択肢1. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

参考になった数4

03

漢方処方製剤に関するa~dの記述について、それぞれ確認していきます。

a:誤りです。

現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、中薬と呼ばれ、漢方薬とは異なるものであるとされています。

b:誤りです。

生薬成分を組み合わせて配合された医薬品で、個々の有効成分(生薬成分)の薬理作用を主に考えて、それらが相加的に配合されたものは生薬製剤です。

c:正しいです。

d:誤りです。

一般用医薬品に用いることが出来る漢方処方は、現在270処方程度です。

 

以上を踏まえ、各選択肢を確認していきます。

 

選択肢1. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

正解です。

冒頭の説明文の内容と一致します。

選択肢2. a:正  b:正  c:正  d:誤

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢3. a:誤  b:正  c:誤  d:正

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢4. a:正  b:誤  c:正  d:正

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

参考になった数2