登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問37
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問題
登録販売者試験 令和5年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
漢方処方製剤の「適用となる症状・体質」と「重篤な副作用」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 漢方処方製剤:黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
適用となる症状・体質:体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦(けん)怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症 - 漢方処方製剤:防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
適用となる症状・体質:体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症 - 漢方処方製剤:防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
適用となる症状・体質:体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿(のう)症(副鼻腔(くう)炎)、湿疹(しん)・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症 - 漢方処方製剤:大柴胡湯(だいさいことう)
適用となる症状・体質:体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎 - 漢方処方製剤:清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
適用となる症状・体質:体力中等度以上で、赤ら顔で、ときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹(しん)・皮膚炎、赤鼻(酒さ)
重篤な副作用:肝機能障害、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症
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この過去問の解説 (3件)
01
漢方処方製剤の「適用となる症状・体質」と「重篤な副作用」に関する1~5の記述について、内容を確認し誤っているものを選択します。
適用となる症状・体質:体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦(けん)怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
誤りです。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)の特徴は以下の通りです。
適用となる症状・体質:体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされますが、体の虚弱な人では不向きとされます。
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症
適用となる症状・体質:体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
正しいです。
選択肢の記述の通りです。
適用となる症状・体質:体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿(のう)症(副鼻腔(くう)炎)、湿疹(しん)・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症
正しいです。
選択肢の記述の通りです。
適用となる症状・体質:体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎
正しいです。
選択肢の記述の通りです。
適用となる症状・体質:体力中等度以上で、赤ら顔で、ときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹(しん)・皮膚炎、赤鼻(酒さ)
重篤な副作用:肝機能障害、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症
正しいです。
選択肢の記述の通りです。
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02
漢方処方製剤の「適用となる症状・体質」と
「重篤な副作用」に関する問題です。
各選択肢をみていきましょう。
適用となる症状・体質:体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦(けん)怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
誤りです。
「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」の説明です。
「黄連解毒湯」の適用となる症状・体質は
「体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、
いらいらして落ち着かない傾向のある者の、鼻出血、不眠症、
神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、
湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎」です。
重篤な副作用は「肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症」です。
適用となる症状・体質:体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
正しいです。選択肢文のとおりです。
適用となる症状・体質:体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿(のう)症(副鼻腔(くう)炎)、湿疹(しん)・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症
正しいです。選択肢文のとおりです。
適用となる症状・体質:体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎
正しいです。選択肢文のとおりです。
適用となる症状・体質:体力中等度以上で、赤ら顔で、ときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹(しん)・皮膚炎、赤鼻(酒さ)
重篤な副作用:肝機能障害、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症
正しいです。選択肢文のとおりです。
漢方処方製剤の名前は、
含有されている生薬の名前を漢字にしたものが入っているケースや、
「中」(お腹、胃腸)や「心」(みぞおちのあたり)のように、
適応となる部位明が含まれているものもあり、
規則性がないため、覚えるのが大変です。
インターネットで検索すると覚え方を紹介しているサイトがあります。
暗記で苦労されている方はそういったサイトで、
ご自身にとってわかりやすいものを活用するのも一つの手です。
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03
漢方処方製剤の「適用となる症状・体質」と「重篤な副作用」についての問題です。
適用となる症状・体質:体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦(けん)怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒
重篤な副作用:肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症
正解です。
・黄連解毒湯は、体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸き、更年期障害、湿疹しん・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされています。重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症が起こることが知られています。
本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。
登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html
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