登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問6

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

一般用医薬品の添付文書等の「相談すること」の項目中に「次の症状がある人」と記載することとされている医薬品成分等と症状の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。

医薬品成分等         症状
a  ロペラミド塩酸塩 ――――――― けいれん
b  ジフェニドール塩酸塩 ――――― むくみ
c  イソプロパミドヨウ化物 ―――― 吐き気・嘔(おう)吐
d  小児五疳(かん)薬 ―――――― はげしい下痢
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (2件)

01

使用上の注意「相談こと」の別表5-2、(g)特定の症状・状態 に関する問題です。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.誤りです。

  ロペミラド塩酸塩に関係するのは

  「急性のはげしい下痢又は腹痛・腹部膨満感・吐き気等の症状を伴う下痢」

  「発熱を伴う下痢、血便又は粘液便の続く人」

  「便秘をさけなければならない肛門疾患」が対象です。

  理由は、下痢症状に対しては、

  下痢を止めることとかえって症状を悪化させることがあること、

  便秘を避けなければならない肛門疾患に対しては、

  便秘が引き起こされることがあるためです。

b.誤りです。

  ジフェニドール塩酸塩に関係するのは「排尿困難」です。

  排尿困難のある人に使用すると、排尿筋の弛緩と括約筋の収縮が起こり、

  尿の貯留を来すおそれがあるためです。

  特に、前立腺肥大症を伴っている場合には、

  尿閉を引き起こすおそれがあるためです。

c.誤りです。

  イソプロパミドヨウに関係するのは「排尿困難」です。

  使用における影響については、bで述べたとおりです。

d.正しいです。理由は大腸炎等の可能性があるためです。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

 

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

正しいです。冒頭を参照ください。

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02

主な使用上の注意の記載における「相談すること」の項目中に「次の症状がある人」と記載されている医薬品成分と症状の組合せについての問題です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

正解です。

 

・ロペラミド塩酸塩-発熱を伴う下痢、血便又は粘液便の続く人(下痢を止めるとかえって症状を悪化させることがあるため。)

 

・ジフェニドール塩酸塩-排尿困難(排尿筋の弛し緩と括約筋の収縮が起こり、尿の貯留を来すおそれがあるため。)

 

・イソプロパミドヨウ化物-排尿困難(排尿筋の弛し緩と括約筋の収縮が起こり、尿の貯留を来すおそれがあるため。)

 

・小児五疳薬-はげしい下痢(大腸炎等の可能性があるため。)

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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