登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問11

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

下の表は、ある一般用医薬品のかぜ薬(総合感冒薬)に含まれている成分の一覧と用法用量である。この医薬品を購入する目的で店舗を訪れた40歳女性から、次のような相談を受けた。この相談に対する登録販売者の説明について、適切なものの組合せはどれか。

<相談内容>
車を運転するので、このかぜ薬は眠くならないか教えて欲しい。保管方法と、このかぜ薬を服用しても症状の改善がみられない場合の対処方法も教えて欲しい。今後、娘(13歳)にも、このかぜ薬を使いたいと思っている。

a  服用後、眠気等があらわれる成分は本剤に配合されていません。
b  カプセル剤のため、冷蔵庫内で保管してください。
c  一定期間又は一定回数服用しても症状の改善がみられない場合は、服用を中止し、医療機関を受診してください。
d  娘さんが水痘(とう)(水ぼうそう)もしくはインフルエンザにかかっている又はその疑いのある場合は、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
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  • (a、b)
  • (a、c)
  • (a、d)
  • (b、c)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (2件)

01

一般用医薬品のかぜ薬(総合感冒薬)の販売時の説明に関する問題です。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.誤りです。

     クロルフェニラミンマレイン塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり、

     抗ヒスタミン成分の副作用として「眠気」があります。

b.誤りです。     

     一般に総合感冒薬は冷蔵庫保管ではありません。

c.正しいです。

      症状が4日以上続く場合、かぜではない可能性があるため、

     受診勧奨が必要です。

d.正しいです。

      総合感冒薬はかぜの諸症状の症状緩和のための薬なので、

      受診勧奨が必要です。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

 

選択肢5. (c、d)

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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02

一般用医薬品のかぜ薬(総合感冒薬)に含まれている成分の一覧と用法用量から、登録販売者が説明すべき内容についての問題です。

選択肢5. (c、d)

正解です。

 

総合感冒薬などはその時の不快な症状を抑えるための医薬品であり、長期連用すれば、その症状を抑えていることで重篤な疾患の発見が遅れたり、肝臓や腎臓などの医薬品を代謝する器官を傷めたりする可能性があります。このほか、長期連用により精神的な依存がおこり、使用量が増え、購入するための経済的な負担も大きくなる例も見られますので、症状の改善が見られない場合は、服用を中止し、医療機関を受診することが必要です。

 

・エテンザミドについては、15歳未満の小児で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要があります。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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