登録販売者 過去問
令和6年度（東京都）
問4 (医薬品に共通する特性と基本的な知識 問4)

健康食品に関する問題です。

健康食品のうち国が示す要件を満たしたものに

「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」

と呼ばれるものがあります。本問題はそれらに関する問題です。

まず、a～ｄについてみていきましょう。

ａ．誤りです。

　　いわゆる、サプリメントと呼ばれる健康食品には、

　　錠剤・カプセル状のものがあります。

ｂ．誤りです。

　　「機能性表示食品」は、事業者の責任で科学的根拠をもとに

　　疾病に罹患していない者の健康維持及び増進に役立つ機能を

　　商品のパッケージに表示するものとして、

　　「消費者庁長官に届け出たもの」です。

ｃ．正しいです。文のとおりです。

　　なお、栄養機能食品とは、

　　特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、

　　栄養成分の機能を表示するものをいいます。

　　食品表示基準第2条第11号で定義されています。

ｄ．正しいです。文のとおりです。

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

健康食品に関する問題です。

医薬品との違いを理解しておくことがポイントです。

a～dについて解説していきます。

a)誤…誤りです。カプセル、錠剤といった形状の健康食品も多く存在します。しかし健康食品は医薬品のような効能効果をうたうことはできないので、医薬品との違いのひとつとして覚えておきましょう。

b)誤…誤りです。特定保健用食品（トクホ）についての記述となります。

機能性表示食品は、事業者の責任においてエビデンス（科学的根拠）をもとに消費者庁に届け出をすることによりその機能性を表示できるものです。機能性表示食品は国の個別審査は必要ありません。

c)正…記述の通りです。栄養機能食品は、基準の範囲内であれば国の個別審査や届け出の必要はありません。

d)正…記述の通りです。健康食品は利用者の自己判断で選択・使用されるため、登録販売者は購入者に対して正しい情報を提供していくことが大切です。