登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問5 (医薬品に共通する特性と基本的な知識 問5)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問5(医薬品に共通する特性と基本的な知識 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  アレルギー症状である血管性浮腫は、皮膚の下の毛細血管が拡張して、その部分に局所的な腫れを生じるもので、蕁(じん)麻疹(しん)と異なり、痒(かゆ)みを生じることは少ない。
b  アレルギーには体質的・遺伝的な要素があり、アレルギーを起こしやすい体質の人や、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要である。
c  アレルギーは、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。
d  医薬品の添加物のうち、アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)となり得るものとしては、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム等)等が知られている。
  • a:正  b:正  c:正  d:正
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正

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この過去問の解説 (2件)

01

アレルギー(過剰反応)に関する知識を問う問題です。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

  蕁麻疹とともに現れる場合があります。

b.正しいです。文のとおりです。

c.正しいです。文のとおりです。

  アレルギーは医薬品の薬理作用と関係なく起こります。

d.正しいです。文のとおりです。

  ・黄色4号(タートラジン)

   非ステロイド性抗炎症薬に反応しやすい方の場合、

   黄色4号(タートラジン)に過敏に反応しやすい傾向があり、

   喘息などのアレルギー症状を引き起こすといわれています。

  ・カゼイン

   カゼインは牛乳由来の成分のため、

   牛乳アレルギーの人が、カゼインの含まれる薬を服用すると

   アレルギー反応が起こる可能性があります。

  ・亜硫酸塩

   亜硫酸塩に対するアレルギーの場合、

   亜硫酸塩を含む食品や飲料を摂取することで呼吸困難、かゆみや発疹、

   腹痛、下痢などのアレルギー反応が起こる可能性があります。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

 

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:正

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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02

アレルギーに関する問題です。

重症化すると生命に関わることもあるため、正しく理解しておくことが大切です。

a~dについて解説していきます。

 

a)…記述の通りです。血管性浮腫は「クインケ浮腫」とも呼ばれ、皮膚の深い部分で発生します。蕁麻疹はかゆみや赤みが強く、皮膚の表面付近で腫れるのが特徴です。血管性浮腫は蕁麻疹を伴う場合があります。

 

b)…記述の通りです。アレルゲンを避ける、症状が出始めたら早めに医療機関を受診するなどの対処法も覚えておきましょう。

 

c)…記述の通りです。アレルギー症状を引き起こす頻度の高い外用薬の例として、抗真菌薬、抗炎症薬、抗菌薬、消毒薬、ステロイド外用薬などがあります。

 

d)…記述の通りです。医薬品の添加物には、卵、牛乳、ゼラチンなどを原料にしているものがあり、それらが稀にアレルギー症状を引き起こすことがあります。主成分や副作用だけでなく、添加物もよく確認して服用することが重要です。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:正

正しい選択肢です。

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