登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問11 (医薬品に共通する特性と基本的な知識 問11)
問題文
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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問題
登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問11(医薬品に共通する特性と基本的な知識 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- ビタミンAを含有する医薬品は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
- 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については、添付文書において「相談すること」としているものが多い。
- 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
- 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分配慮することが必要である。
- 胎盤には、胎児の血液と母体の血液が混ざりあう仕組み(血液-胎盤関門)がある。
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この過去問の解説 (2件)
01
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び
母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する問題です。
妊婦は体の変調や不調を起こしやすいです。
また胎児への影響、授乳している場合は母乳を通しての乳児への影響に
配慮しなければなりません。
本問題は、それらの知識を問うものです。
正しいです。文のとおりです。
主に耳、頭蓋、眼球、肺、心臓などに
奇形が起こる可能性が高まるといわれています。
正しいです。文のとおりです。
正しいです。文のとおりです。
乳汁中に移行するおそれがあるため、
授乳している場合は子への影響に気をつけなければなりません。
正しいです。文のとおりです。
誤りです。
文中の「混ざりあう」が誤りで、正しくは「混ざらない」です。
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02
妊婦及び授乳婦に関する基本的な問題です。
妊婦や授乳婦に対しては、内服薬に限らず外用薬を含めた一般用医薬品の使用が限定される場合が多く、特に注意が必要です。
一見すると妊娠・授乳中かどうか判断が難しい場合があるため、女性全般に対して常に配慮すべき内容となります。
それぞれの選択肢について解説していきます。
正しい記述です。
この記述の「一定期間」とは、特に妊娠前3ヶ月~妊娠3ヶ月(妊娠初期)のことを示します。
ビタミンAは医薬品に限らずサプリメントなどの健康食品にも含まれている場合があるため、注意が必要です。
正しい記述です。
アセチルサリチル酸(アスピリン)含有の解熱鎮痛薬など、妊婦に関して「してはいけないこと」に記載されている場合もあります。添付文書をよく確認することが重要です。
正しい記述です。
乳汁中に移行するため授乳中は服用を避けるべきとされている一般用医薬品の成分として、
ジフェンヒドラミン・センナ・大黄などが挙げられます。
正しい記述です。
誤りです。
血液-胎盤関門は胎児と母体の血液が混ざらない仕組みです。
類似の用語として「血液脳関門」がありますが、こちらも有害物質が脳に入り込まない仕組みであり
「関門」という言葉は「通過しにくい」という意味であることを覚えておきましょう。
以上をふまえて、正答は「胎盤には、胎児の血液と母体の血液が混ざりあう仕組み(血液-胎盤関門)がある。」となります。
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