登録販売者 過去問
令和6年度（東京都）
問12 (医薬品に共通する特性と基本的な知識 問12)

医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する問題です。

まず、ａ～ｃについてみていきましょう。

ａ．正しいです。文のとおりです。

ｂ．誤りです。

　　慢性疾患のため、医療用医薬品を長く飲んでいることも考えられます。

　　また、代謝機能が落ちている可能性などもあります。

　　そのような人が一般医薬品を使用することで、

　　悪影響を及ぼす場合もあります。

ｃ．正しいです。文のとおりです。

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

医療機関で治療を受けているかどうかは、医薬品を販売する際に必ず確認すべき事項のひとつです。

相互作用によって症状悪化の危険性もあるため、正しく認識しておきましょう。

a～cについて解説していきます。

a)正…記述の通りです。治療中の疾病や症状との関係性が低いと考えられる場合でも、診断や治療への影響を考慮し医師や薬剤師への伝達は重要です。

b)誤…誤りです。慢性疾患を持つ者が、自己判断で漫然と一般用医薬品を使用することは大変危険です。症状悪化や治療の妨げだけでなく一般用医薬品との相互作用により副作用が強く出る恐れもあるため、登録販売者は購入者の情報を慎重に聞き取ることが重要です。

c)正…記述の通りです。例として、胃腸が弱い体質にもかかわらず胃に負担をかけやすい医薬品を長期的に服用してしまうなどが挙げられます。医薬品を販売する際は、体質や自覚症状の確認をすることも大切です。