登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問34 (人体の働きと医薬品 問14)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問34(人体の働きと医薬品 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の体内での働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  医薬品の有効成分の血中濃度と薬効は比例関係にあり、薬効が頭打ちになることはない。
b  医薬品の有効成分の血中濃度はある時点でピークに達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄(せつ)の速度が吸収・分布の速度と同じになるからである。
c  医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。
d  トランスポーターは細胞膜の脂質二重層を貫き、埋め込まれて存在する膜貫通タンパク質で、細胞膜の外側から内側へ極性物質、イオンを選択的に運ぶ。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (1件)

01

a(誤)
医薬品の有効成分の血中濃度が高くなるほど、薬の効果も高まるとは限りません。

一定の濃度を超えると、受容体が飽和してしまい、それ以上の効果は期待できなくなります

これを「最大薬効」といい、薬効が頭打ちになることがあります

 

b(誤)
医薬品の血中濃度は、吸収される量と代謝・排泄される量のバランスによって変動します。

血中濃度のピークは、代謝・排泄が吸収と釣り合うときではなく、代謝・排泄が吸収を上回るタイミングで発生します

 

c(正)
医薬品の有効成分は、体の特定の部位で効果を発揮するため、適切な濃度で細胞の周り(細胞外液)や細胞の中(細胞内液)に分布する必要があります

十分な濃度に達しなければ、効果が不十分になります。

 

d(正)
トランスポーターは、細胞膜を貫通して存在するタンパク質であり、薬の成分やイオンなどの極性分子を細胞内に取り込んだり、細胞外へ排出したりする役割を持っています

これにより、医薬品の吸収や分布に影響を与えます。

選択肢1. (a、b)

誤った選択肢です。

正しいものはc、dです。

選択肢2. (a、c)

誤った選択肢です。

正しいものはc、dです。

選択肢3. (b、c)

誤った選択肢です。

正しいものはc、dです。

選択肢4. (b、d)

誤った選択肢です。

正しいものはc、dです。

選択肢5. (c、d)

正しい選択肢です。

正しいものはc、dです。

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