登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問37 (人体の働きと医薬品 問17)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問37(人体の働きと医薬品 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の副作用として現れる肝機能障害に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  肝機能障害の主な症状には、全身の倦(けん)怠感、黄疸(だん)のほか、発熱、発疹(しん)、皮膚の掻痒(そうよう)感、吐きけ等があるが、自覚症状がないこともある。
b  医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものであり、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものはない。
c  肝機能障害の主な症状である黄疸(だん)とは、皮膚や白眼が黄色くなる病態であるが、黄疸の発症により尿の色が濃くなることはない。
d  肝機能障害が疑われた場合、原因と考えられる医薬品を使用し続けても、不可逆的な病変(肝不全)を生じることはない。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (1件)

01

a(正)

肝機能障害の症状には、倦怠感(だるさ)、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、発熱、発疹、皮膚のかゆみ、吐き気などがあります。
しかし、初期の段階では自覚症状がほとんどないこともあり、気づかないまま進行することがあります。
そのため、肝機能の異常を早期に発見するためには、定期的な血液検査が重要です。

 

b(誤)

肝機能障害は、有効成分やその代謝物が直接肝臓に毒性を与える「中毒性肝障害」だけでなく、アレルギー反応による「アレルギー性肝障害」もあります。
アレルギー性肝障害は、医薬品の成分が体内で異物と認識され、免疫反応が起こることで生じます。
したがって、「アレルギー性のものはない」とする記述は誤りです。

 

c(誤)

黄疸(おうだん)とは、血液中のビリルビンという物質が増えて、皮膚や白目が黄色くなる症状です。
ビリルビンは通常、肝臓で処理されて胆汁として排泄されますが、肝機能が低下すると処理がうまくできず、血中に蓄積して黄疸が起こります。
さらに、ビリルビンが尿に排泄されるため、尿の色が濃くなることがあります。
そのため、「黄疸が起こっても尿の色は変わらない」とする記述は誤りです。

 

d(誤)

肝機能障害が疑われた場合、その原因となる医薬品をすぐに中止しないと、肝不全などの重篤な病気へ進行する可能性があります。
不可逆的な病変(元に戻らない障害)が起こることもあるため、医薬品を使い続けるのは危険です。
肝機能障害が疑われる場合は、医師に相談して適切な対応をとる必要があります。
したがって、「医薬品を使い続けても不可逆的な病変が生じることはない」とする記述は誤りです。

選択肢1. a:正  b:正  c:正  d:誤

誤った選択肢です。

「a:正 b:誤 c:誤 d:誤」が正解です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:誤  d:誤

正しい選択肢です。

「a:正 b:誤 c:誤 d:誤」が正解です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:正

誤った選択肢です。

「a:正 b:誤 c:誤 d:誤」が正解です。

選択肢4. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

誤った選択肢です。

「a:正 b:誤 c:誤 d:誤」が正解です。

選択肢5. a:誤  b:正  c:誤  d:正

誤った選択肢です。

「a:正 b:誤 c:誤 d:誤」が正解です。

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