登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問38 (人体の働きと医薬品 問18)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問38(人体の働きと医薬品 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の副作用として現れる消化器系の症状等に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  イレウス様症状は、医薬品の作用によって腸管運動が亢(こう)進した状態をいい、発症すると激しい腹痛、嘔(おう)吐、軟便や下痢が現れる。
b  消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されるが、粘膜表面のみの欠損で、粘膜筋板までは欠損していない状態である。
c  消化性潰瘍では、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞(ふん)便が黒くなるなどの症状が現れる。
d  浣(かん)腸剤や坐(ざ)剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛(こう)門部の熱感等の刺激、排便直後の立ちくらみなどがある。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (a、d)
  • (b、c)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (1件)

01

a(誤)

イレウス様症状とは、腸管の動きが弱まることで腸の内容物がスムーズに流れなくなる状態を指します。
腸の動きが低下すると、腸の中のガスや食べ物が滞り、激しい腹痛、吐き気、嘔吐、腹部膨満感(お腹が張る感じ)、便秘などが起こります。
一方で、腸の動きが過剰になった場合は下痢などが起こりますが、それはイレウス様症状とは異なります。
したがって、「イレウス様症状は腸管運動が亢進した状態」とする記述は誤りです。

 

b(誤)

消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜が傷ついて、粘膜の深い部分(粘膜筋板より深い層)まで損傷が及んだ状態です。
粘膜の表面だけが傷つく場合は「びらん(浅い損傷)」と呼ばれますが、消化性潰瘍はそれよりも深刻で、粘膜筋板まで達しています。
このため、「粘膜表面のみの欠損」とする記述は誤りです。

 

c(正)

消化性潰瘍の症状として、胃もたれ、食欲不振、胸やけ、吐き気、胃痛などが現れます。
特に空腹時にみぞおちが痛くなるのが特徴です。
また、潰瘍が進行して消化管から出血すると、血液が混ざった黒い便(タール便)が出ることがあります。
 

d(正)

浣腸剤や坐剤を使用した際に、一時的に肛門部の熱感や違和感を感じることがあります。
また、排便後に血圧が低下し、立ちくらみを起こすことがあります
このような症状は一時的なものであり、通常は問題ありませんが、頻繁に起こる場合は使用を見直す必要があります。

選択肢1. (a、b)

誤った選択肢です。

正しいものはc、dです。

選択肢2. (a、c)

誤った選択肢です。

正しいものはc、dです。

選択肢3. (a、d)

誤った選択肢です。

正しいものはc、dです。

選択肢4. (b、c)

誤った選択肢です。

正しいものはc、dです。

選択肢5. (c、d)

正しい選択肢です。

正しいものはc、dです。

参考になった数3