登録販売者 過去問
令和6年度（東京都）
問46 (薬事に関する法規と制度 問6)

a（正）
医薬部外品は、効果や効能が認められた成分を一定の濃度で含み、軽度な症状の予防や衛生を目的とするものがあります。

例えば、あせもやただれを防ぐためのパウダーやスキンケア製品がこれに含まれます。

b（誤）
医薬部外品の販売には特別な許可は不要ですが、医薬品販売業とは異なる扱いになります。

一方、化粧品についても販売許可は不要であり、誰でも販売することができます。

c（誤）
化粧品の効能効果は法律で定められており、「発毛促進」という表現は使用できません。

発毛を促進する効果をうたう場合は、医薬部外品として承認を受ける必要があります。

d（正）
害虫駆除を目的とした医薬部外品は、「防除用医薬部外品」という表示が義務付けられています。

これは、一般の医薬部外品と区別し、適切な使用を促すためです。

医薬部外品とは、「効果が認められているが、医薬品ほど強くはないもの」指しています。
また、「化粧品は、肌や髪などをきれいに見せたり、清潔に保ったり、使い心地をよくするためのもの」です。
そのため、化粧品について、効能・効果を謳う表示は薬機法違反になります。

a…医薬部外品には、あせも、ただれ等の防止を目的とする物がある。
→〇。
例として、ベビーパウダー（薬用タイプ）があげられます。赤ちゃんの汗による肌トラブル（あせも・ただれ）を防ぐ目的があります。

「肌トラブルの予防」は薬というには作用が穏やかだけれど、効果のある薬用グッズは多くありますね。
また、「薬用」と書かれているものは、医薬部外品であることが多いです。
ドラッグストアなどにおいてある薬用商品を思い浮かべてみると良いでしょう。
 

b…医薬部外品及び化粧品の販売には、それぞれ販売業の許可が必要である。

→×。
「医薬部外品」は、薬機法で規制される製品ですが、医薬品ほど厳しい販売規制はありません。

販売するだけなら特別な許可（医薬品販売業許可など）は基本的に不要です。医薬品と医薬部外品・化粧品の相違として覚えておきましょう。

c…化粧品の効能効果として、「発毛促進」を表示することができる。
→×。
化粧品について、効能・効果を謳う表示は薬機法違反です。化粧品は、あくまで表面を粧うもの。
発毛促進は、効果・効能にあたるため、発毛促進を謡ってよいのは、医薬部外品になります。

d…衛生害虫類（ねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物）の防除のために使用される医薬部外品の直接の容器又は直接の被包には、「防除用医薬部外品」の表示が義務付けられている。

→〇。
「防除用医薬部外品」とは、ねずみ・ハエ・蚊・ノミなどの“衛生害虫”を防いだり駆除したりするための製品です。
医薬部外品として認められているものを指します。
「防除用医薬部外品」という表示は、その製品が“人の健康を守る目的で衛生害虫を防ぐ”ために使われることを示す大切なラベルです。
人には害がある成分を、駆除の目的で他の生物に使用するため、注意が必要という意味を込めての「防除用医薬部外品」の表示です。

ぜひ覚えておきましょう。