登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問61 (主な医薬品とその作用 問1)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問61(主な医薬品とその作用 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  かぜは単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主に細菌が鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称で、通常は数日~1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。
b  かぜとよく似た症状が現れる疾患に、喘(ぜん)息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症等がある。
c  発熱、咳(せき)、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳(がい)去痰(たん)薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。
d  かぜ薬に配合される生薬成分であるマオウは、メチルエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示す。
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤

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この過去問の解説 (2件)

01

a(誤)

かぜは「かぜ症候群」とも呼ばれ、ウイルスの感染が主な原因です。
「主に細菌が感染して起こる」としている部分が誤りです。

細菌ではなく、ライノウイルスやコロナウイルスなどのウイルスが原因であることが多いです。

 

b(正)

かぜと似た症状が出る病気には、喘息やアレルギー性鼻炎、肺炎、肺結核、髄膜炎などがあります。
これらの病気は、かぜと間違われやすく、重症な場合もあるため注意が必要です。

 

c(正)

発熱や咳、鼻水など症状がはっきりしている場合は、それぞれの症状に合った薬を選んで対処することが大切です。
解熱鎮痛薬、咳止め・たんを出しやすくする薬、鼻炎の薬などが含まれます。

 

d(正)

マオウ(麻黄)は、交感神経を刺激する成分を含み、気管支を広げるなどの作用があります。
その主成分であるエフェドリン類は、メチルエフェドリン塩酸塩と似た作用を示します。

選択肢1. a:誤  b:正  c:正  d:正

正しい選択肢です。

「a:誤 b:正 c:正 d:正」が正解です。

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02

この問題は、「かぜの諸症状とかぜ薬の働き」「かぜ薬の成分」についての問題です。

 

a:誤り

かぜ(感冒)は細菌ではなく主にウイルスが鼻や喉に感染して起こります。

かぜの約8割はウイルス感染が原因です。

 

b:正しい

かぜとよく似た症状について正しい内容です。

 

c:正しい

症状がはっきりとわかっている場合は、症状にあった薬を選択し服用することが望ましいです。

漠然と総合かぜ薬を選択すると、症状がないところにも効果が現れるため副作用のリスクにつながります。

 

d:正しい

マオウ、メチルエフェドリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分です。

鼻粘膜の充血を和らげるとともに、気管・気管支を広げて呼吸を楽にする効果があります。

選択肢1. a:誤  b:正  c:正  d:正

正しい選択肢です。

選択肢2. a:誤  b:正  c:誤  d:誤

誤りです。

選択肢3. a:誤  b:誤  c:正  d:正

誤りです。

選択肢4. a:正  b:誤  c:誤  d:正

誤りです。

選択肢5. a:正  b:誤  c:正  d:誤

誤りです。

まとめ

この解説は厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」を参考にして作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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