登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問68 (主な医薬品とその作用 問8)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問68(主な医薬品とその作用 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  小児鎮静薬は、興奮状態を鎮めるため、血液の循環を抑制する作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。
b  カンゾウは、主として健胃作用を期待して用いられるが、配合量は比較的少ないことから他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸の量を注意する必要はない。
c  抑肝散を(よくかんさん)小児の夜泣きに用いる場合には、体質の改善に1か月位を要するため、症状の改善がみられないときでも、少なくとも1か月位は継続して服用すべきである。
d  ジンコウは、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。
  • a:正  b:正  c:誤  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:誤

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

a(誤)

小児鎮静薬に使われる生薬は、神経の興奮を鎮める目的で配合されるが、血液の循環を抑制することを目的とする成分ではありません。
 

b(誤)

カンゾウは、健胃作用のほかに、グリチルリチン酸による副作用(偽アルドステロン症など)を起こす可能性があります。
他の薬や食品との重複摂取には注意が必要とされているため、「注意する必要はない」という記述は不適切です。
 

c(誤)

抑肝散は、小児の夜泣きやイライラに使われることがあるが、効果が出ない場合に漫然と服用を続けることは勧められていません。

目安としては、1~2週間で様子を見て、必要に応じて中止または継続を判断するというのが基本です。

症状が改善しないときは、医師や薬剤師に相談すべきであり、「少なくとも1か月継続すべき」と決めつけるのは不適切です。
 

d(正)

ジンコウ(沈香)は、鎮静・健胃・強壮などの作用を期待して用いられる生薬で、小児鎮静薬などにも配合されることがあります。

選択肢4. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

「a:誤 b:誤 c:誤 d:正」が正解です。

参考になった数1

02

この問題は「小児鎮静薬」についての問題です。

 

a:誤り

小児の疳は、痩せて血が少ないことから生じると考えられています。そのため、小児鎮静薬は鎮静作用のほかに血液の循環を促す作用が期待できる生薬成分が用いられます。

血液の循環を抑制する作用は誤りです。

 

b:誤り

カンゾウの配合量は比較的少ないですが、グリチルリチン酸はほかの医薬品や食品から採取されることも多いため、総量が継続して多くならないように注意が必要です。

 

c:誤り

小児の夜泣きに抑肝散を用いる場合には、体質改善に1週間程度かかるため、1週間程度服用し、症状の改善がみられなければ体質に合っていない可能性があります。改善がみられたら体質に合っていると考えられるので1か月を目安に継続して服用されます。

 

d:正しい

ジンコウは、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられます。

選択肢1. a:正  b:正  c:誤  d:正

誤りです。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢3. a:誤  b:正  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢4. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤  d:誤

誤りです。

まとめ

この解説は厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」を参考にして作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

参考になった数0