登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問69 (主な医薬品とその作用 問9)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問69(主な医薬品とその作用 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

鎮咳(がい)去痰(たん)薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩は、その作用本体がモルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性があり、麻薬性鎮咳(がい)成分とも呼ばれる。
b  メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳(せき)や喘(ぜん)息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
c  グアイフェネシンは、粘液成分の含量比を調整し痰(たん)の切れをよくする作用を示す。
d  ジプロフィリンは、自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛(し)緩させ、気管支を拡張させる作用を示す。
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (2件)

01

a(正)

コデインリン酸塩水和物やジヒドロコデインリン酸塩は、モルヒネと同じ「アヘンアルカロイド系」の構造を持ち、脳の咳中枢に作用する強力な鎮咳成分です。
依存性があるため、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれます。
 

b(正)

メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経を刺激して気管支を広げる作用があり、呼吸を楽にする目的で配合されます。
咳や軽い喘息のような症状にも対応できます。
 

c(誤)

グアイフェネシンは去痰成分のひとつで、痰の粘りを減らして排出しやすくする作用があります。
記述にある「粘液成分の含量比を調整する」という表現は、実際の作用の説明として不正確です。
 

d(正)

ジプロフィリンは、気管支の筋肉に直接作用してゆるめる(弛緩させる)ことで気管支を広げます。
自律神経を介さずに作用するのが特徴です。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

「a:正 b:正 c:誤 d:正」が正解です。

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02

この問題は「鎮咳去痰薬の成分」についての問題です。

 

a:正しい

コデインリン酸塩水和物ジヒドロコデインリン酸塩は、モルヒネと同じ基本構造を持ちます。それにより、麻薬性鎮咳成分と呼ばれています。

 

b:正しい

メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示します。気管支を拡張することで呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めます。

 

 

c:誤り

グアイフェネシンは、軌道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示します。

粘液成分の含量比を調整して痰の切れをよくするのはカルボシステインです。

 

d:正しい

ジプロフィリンは、キサンチン系成分で自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用します。平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張します。

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢2. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

選択肢3. a:誤  b:正  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢4. a:正  b:正  c:誤  d:誤

誤りです。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

誤りです。

まとめ

この解説は厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」を参考にして作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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