登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問76 (主な医薬品とその作用 問16)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問76(主な医薬品とその作用 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

駆虫薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  一般用医薬品の駆虫薬は、腸管内に生息する虫体のほか、虫卵にも効果を示す。
b  複数の駆虫薬を併用することで、組合せによってはかえって駆虫作用が減弱することもある。
c  一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫、蟯(ぎょう)虫及び条虫(いわゆるサナダ虫など)である。
d  食事を摂って消化管内に内容物があるときに一般用医薬品の駆虫薬を使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (2件)

01

a(誤)
一般用医薬品の駆虫薬は、腸の中にいる成虫(虫体)に作用するが、虫卵(卵の状態)には効果がありません。

虫卵は駆虫薬の影響を受けにくいため、再感染を防ぐには服薬後も生活環境の衛生管理が重要になります。

 

b(正)
駆虫薬を複数同時に使用すると、成分の相互作用によって効果が弱くなることがあります。

特定の組み合わせによっては、お互いの働きを妨げたり、薬の効果が均等に分散されることで十分な駆虫効果が得られないことがあります。

 

c(誤)
一般用医薬品の駆虫薬が対象とするのは、主に回虫と蟯虫(ぎょう虫)であり、条虫(サナダ虫など)は対象外です。

条虫はより専門的な治療が必要になることが多いため、一般用医薬品では対応できません。

 

d(正)
食事をして胃や腸に内容物があると、駆虫薬の成分が食べ物と一緒に吸収されやすくなり、効果が弱まることがあります。

そのため、多くの駆虫薬は空腹時に服用するよう指示されています。

選択肢1. (a、b)

誤った選択肢です。

正しいものはb、dです。

選択肢2. (a、c)

誤った選択肢です。

正しいものはb、dです。

選択肢3. (b、c)

誤った選択肢です。

正しいものはb、dです。

選択肢4. (b、d)

正しい選択肢です。

正しいものはb、dです。

選択肢5. (c、d)

誤った選択肢です。

正しいものはb、dです。

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02

この問題は「駆虫薬の働き」についての問題です。

 

a:誤り

駆虫薬は腸管内に生息する虫体にのみ作用します。

虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫には駆虫作用の効果はありません。

 

b:正しい

複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、組み合わせによっては駆虫作用が減弱することもあります。

 

c:誤り

一般用医薬品の駆虫薬は、回虫と蟯虫を対象としています。

条虫(サナダムシ)の駆除を目的とするものはありません。

 

d:正しい

消化管内容物があると駆虫成分の吸収が高まってしまいます。

吸収が高まると好ましくない全身作用を生じる原因となるため、空腹時に服用します。

選択肢1. (a、b)

誤りです。

選択肢2. (a、c)

誤りです。

選択肢3. (b、c)

誤りです。

選択肢4. (b、d)

正しい選択肢です。

選択肢5. (c、d)

誤りです。

まとめ

この解説は厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」を参考にして作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

参考になった数1