登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問79 (主な医薬品とその作用 問19)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問79(主な医薬品とその作用 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

コレステロール及びリポタンパク質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  コレステロールは、水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿(しょう)タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
b  コレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質であり、コレステロールの産生及び代謝は、主として膵(すい)臓で行われる。
c  血液中の低密度リポタンパク質(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
d  血漿(しょう)中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴わないことが多い。
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正

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この過去問の解説 (2件)

01

a(誤)
コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中ではリポタンパク質の形で存在します。

記述では「水に溶けやすい」となっているが、これは誤りです。

 

b(誤)
コレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモンの材料として重要な役割を持ちます。

しかし、コレステロールの産生と代謝の主な場所は肝臓であり、膵臓ではありません

 

c(正)
血液中の低密度リポタンパク質(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、余分なコレステロールが血管の壁に蓄積しやすくなり、動脈硬化が進行します。

これにより、心臓病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高くなります。

 

d(正)
血漿中のリポタンパク質のバランスが乱れても、初期の段階では自覚症状がないことが多いです

そのため、生活習慣病の予防には、健康診断などで定期的に血中脂質の値を確認することが大切です。

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:正

誤った選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:正が正解です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:誤  d:誤

誤った選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:正が正解です。

選択肢3. a:誤  b:正  c:正  d:誤

誤った選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:正が正解です。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:正

誤った選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:正が正解です。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:正

正しい選択肢です。

a:誤 b:誤 c:正 d:正が正解です。

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02

この問題は「血中コレステロールと高コレステロール改善成分の働き」についての問題です。

 

a:誤り

コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在しています。

「水に溶けやすい物質」が誤りです。

 

b:誤り

コレステロールは細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモンなどの生理活性物質の生産に重要な物質でもあるなど、生体に不可欠な物質です。

コレステロールの産生および代謝は、主として肝臓で行われます。

「膵臓」が誤りです。

 

c:正しい

血液中の低密度リポタンパク質(LDL)が多く高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、コレステロールの運搬が肝臓から末梢組織に運ばれる量は多くなりますが、末梢組織から肝臓へ運ばれる量が少なくなり、コレステロールが末梢組織側に偏ってしまうことで蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症などの生活習慣病につながる危険性が高くなります。

 

d:正しい

血漿中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴いません

自分で気づいて医療機関の受診がなされることは少なく、偶然または生活習慣病を生じて指摘されることが多いです。

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:正

誤りです。

選択肢2. a:正  b:誤  c:誤  d:誤

誤りです。

選択肢3. a:誤  b:正  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢4. a:誤  b:正  c:誤  d:正

誤りです。

選択肢5. a:誤  b:誤  c:正  d:正

正しい選択肢です。

まとめ

この解説は厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」を参考にして作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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