登録販売者 過去問
令和6年度（東京都）
問80 (主な医薬品とその作用 問20)

a（誤）
ユビデカレノン（コエンザイムQ10）は、肝臓や心臓に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助けます。

しかし、ビタミンAとともに働くわけではありません。

ビタミンAは主に視力や皮膚の健康を保つ働きを持ち、エネルギー産生には直接関係しません。

b（正）
ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高め、収縮力を向上させることで血液循環を改善します。

そのため、軽度の心疾患による動悸、息切れ、むくみの症状を和らげる目的で使われます。

c（正）
ユビデカレノンの副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹、かゆみなどが報告されています。

d（誤）
ユビデカレノンはニコチン酸を遊離する成分ではなく、末梢の血液循環を改善する作用も持ちません。

ニコチン酸は血管拡張作用によって血流を改善するが、ユビデカレノンとは異なる働きをします。

この問題は「循環器用薬・ユビデカレノン」についての問題です。

ａ：誤り

ユビデカレノンは肝臓や心臓などの臓器に多く存在している、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分です。

摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンＢ群とともに働きます。

別名コエンザイムＱ10とも呼ばれます。

ｂ：正しい

心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされています。

軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し超えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられます。

ただし、２週間くらい使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の病気が原因である可能性も考えられます。

漠然と使用を継続することは適当ではありません。

ｃ：正しい

副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐き気、下痢、発疹、痒みが現れることがあります。

ｄ：誤り

ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すのは、ヘプロニカート、イノシトールへキサニコチネートです。