登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問89 (主な医薬品とその作用 問29)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問89(主な医薬品とその作用 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

外皮用薬及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
b  尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。
c  バシトラシンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
d  中黄膏(ちゅうおうこう)は、急性化膿(のう)性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫に適すとされ、湿潤、ただれ、火傷又は外傷のひどい場合、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされている。
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:正  c:誤  d:正
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:正  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

外皮用薬及びその配合成分等に関する問題です。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

  カシュウは、毛髪用薬に用いられる生薬成分です。

b.正しいです。文のとおりです。

  尿素は保湿成分として用いられます。

c.誤りです。

  パシトラシンは、

  細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示します。

d.正しいです。文のとおりです。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

 

選択肢3. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

参考になった数3

02

a(正)
カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬です。

頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く作用があるため、育毛や脱毛予防の目的で使用されることがあります。 

 

b(正)
尿素は、皮膚の角質層に水分を保持する働きがあり、乾燥を防ぐために使用されます。 

また、角質を柔らかくする作用もあり、乾燥肌の治療やスキンケア製品に広く利用されています。

 

c(誤)
バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することによって抗菌作用を示します。 

記述では「DNA合成を阻害する」となっていますが、これは誤りです。

DNA合成を阻害する抗菌薬には、ニューキノロン系の薬剤などがあります。

 

d(正)
中黄膏(ちゅうおうこう)は、急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期や、打ち身、捻挫などに適しています。 

しかし、湿潤やただれがひどい場合、火傷や外傷が広範囲に及ぶ場合、すでに傷口が化膿している場合には適さないとされています。

選択肢1. a:誤  b:正  c:正  d:正

誤った選択肢です。

a:正 b:正 c:誤 d:正が正解です。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正  d:正

誤った選択肢です。

a:正 b:正 c:誤 d:正が正解です。

選択肢3. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

a:正 b:正 c:誤 d:正が正解です。

選択肢4. a:正  b:正  c:正  d:誤

誤った選択肢です。

a:正 b:正 c:誤 d:正が正解です。

選択肢5. a:正  b:正  c:正  d:正

誤った選択肢です。

a:正 b:正 c:誤 d:正が正解です。

参考になった数2

03

この問題は「外皮用薬/配合成分」についての問題です。

 

a:正しい

カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられます。

 

b:正しい

尿素は、角質層の水分保持量を高めて、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられます。

 

c:誤り

バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示します。

DNA合成を阻害することにより抗菌作用を示すのはスルファジアジンなどのサルファ剤です。

 

d:正しい

中黄膏は急性化膿性皮膚疾患の初期、打ち身、捻挫に適すとされ、湿潤、ただれ、やけどまたは外傷のひどい場合、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされています。

選択肢1. a:誤  b:正  c:正  d:正

誤りです。

選択肢2. a:正  b:誤  c:正  d:正

誤りです。

選択肢3. a:正  b:正  c:誤  d:正

正しい選択肢です。

選択肢4. a:正  b:正  c:正  d:誤

誤りです。

選択肢5. a:正  b:正  c:正  d:正

誤りです。

まとめ

この解説は厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」を参考にして作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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