登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問105 (医薬品の適正使用と安全対策 問5)
問題文
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問題
登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問105(医薬品の適正使用と安全対策 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
- テオフィリン
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物
- ケトプロフェン
- カフェイン
- プソイドエフェドリン塩酸塩
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この過去問の解説 (3件)
01
一般用医薬品の添付文書には、服用後に眠気や目のかすみ、異常なまぶしさを引き起こす可能性がある成分について、「してはいけないこと」の項目中に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載されることがあります。
誤りです。
テオフィリンは、気管支拡張薬として使用されることがあり、交感神経を刺激する作用を持ちます。
副作用として不眠や動悸があるが、「運転操作を避ける」と明記される成分ではありません。
正しいです。
スコポラミンは、抗コリン作用を持つ成分で、副作用として眠気や目のかすみ、異常なまぶしさ(羞明)を引き起こすことがあります。
そのため、「服用後に乗物や機械の運転をしないこと」と添付文書に記載されます。
誤りです。
ケトプロフェンは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種で、鎮痛薬や湿布薬として使われます。
経口薬として服用すると胃腸障害を起こしやすいですが、眠気や視覚異常が主な副作用ではないため、運転操作の注意が義務付けられている成分ではありません。
誤りです。
カフェインは、中枢神経を刺激して覚醒作用をもたらす成分です。
むしろ眠気を防ぐために使われることが多く、運転を避けるような注意書きが求められることはありません。
誤りです。
プソイドエフェドリンは、鼻づまりを解消する目的で使われる成分で、交感神経を刺激する作用があります。
動悸や不眠を引き起こすことがあるが、眠気や視覚異常を主とする副作用は少なく、「運転を避ける」注意書きの対象にはなりません。
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02
使用上の注意別表5-1「してはいけないこと」の中の
「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」に関する問題です。
各選択肢についてみていきましょう。
誤りです。
テオフィリンは
「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人」
「授乳中の人は本剤を使用しないか、
本剤を服用する場合は授乳を避けること」に該当する成分です。
正しいです。
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、
胃腸鎮痛鎮痙薬、乗り物酔い防止薬、
かぜ薬、鼻炎用内服薬に含まれている成分です。
誤りです。
ケトプロフェンは
「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人」
「ぜんそくを起こしたことがある人」
「次の医薬品によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)
を起こしたことがある人 チアプロフェン酸を含有する解熱鎮痛薬、
スプロフェンを含有する外用鎮痛消炎薬、
フェノフェイブラートを含有する高脂血症治療薬」
「次の添加物によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を
起こしたことがある人 オキシベンゾン、
オクトレンを含有する製品(日焼け止め、香水等)」
「患部が化膿している人」
「次の部位には使用しないこと:水痘(水ぼうそう)、
みずむし・たむし等又は化膿している患部」に使用しないこと、
運用に関して「長期連用しないこと」に該当する成分です。
誤りです。
カフェインは「胃酸過多」「心臓病」「胃潰瘍」のある人に使用しないこと、
運用に関して「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」、
食品との相互作用に関する注意として
「コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用しないこと」
に該当する成分です。
誤りです。
プソイドエフェドリン塩酸塩は、
「高血圧」「甲状腺機能障害」「糖尿病」の
「診断を受けた人は使用(服用)しないこと」となっている成分です。
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03
一般用医薬品の添付文書等において「してはいけないこと」の項目とそれに該当する成分に関する問題です。
それぞれの成分について解説していきます。
(誤)
テオフィリンは気管支拡張剤で、気管支を広げて呼吸を楽にし咳や痰を鎮める効果を期待して配合される成分です。
(正)
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分で、自律神経を落ち着かせて吐き気やめまいを軽減することを期待し酔い止め薬などに配合されます。
自律神経系に作用するため、眠気・目のかすみ・異常なまぶしさを生じることがあることから「してはいけないこと」の項目中に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載することとされています。
(誤)
ケトプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分で、炎症を鎮めて痛みを抑える効果を期待して主に外用薬に含まれます。
喘息の診断を受けた人は、喘息発作や悪化のおそれがあるため使用を避けることとされています。
また、光線過敏症予防の観点から、ケトプロフェン製剤を使用した部位に紫外線を当てないよう注意する必要があります。
(誤)
カフェインは、眠気防止や疲労感・頭重の軽減などを期待して市販薬に幅広く配合される成分です。
適量を超えて摂取することにより吐き気やめまい・不眠など身体に悪影響を及ぼすおそれがあるため、過剰摂取にならないように注意すべき成分です。
(誤)
プソイドエフェドリン塩酸塩は血管収縮剤で、鼻づまりの軽減などを期待して鼻炎薬等に配合される成分です。
「してはいけないこと」の項目が多く、重症の高血圧・冠動脈疾患の人や緑内障・前立腺肥大による排尿困難がある人などは使用を避けるべきとされていますが、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」という注意は該当しません。
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