通関士の過去問
第49回（平成27年）
通関業法 問3

問題３　＜目的＞　ハ
　正解は12・適正

【解説】
　まず、設問のイとロに正解語句を入れて、（ハ）の前段を分かりよい文章にしましょう。

　そうすると「通関業法は、 通関業を営む者についてその業務の規制、通関士の設置等必要な事項を定め、その業務の（ ハ ）な運営を図ることにより」となり、（ハ）の文節は通関業務の運営の形態について述べていることが分かります。
　
　その上で、問題文の「その業務の（ハ）な運営を図ること」の文節ををよく見ましょう。「（ハ）な運営」と、形容動詞の語尾「な」があります。したがって、（ハ）には形容動詞になる語句を探せばよいことになり、語句候補は「１・安定的」▽「５・効率的」▽「12・適正」の３つにしぼられます。

　後は、この3つの語句から、通関法にうたわれるべき通関業務の運営形態には、どれがよいか探しましょう。それには、なによりも「適正」に行うことが一番です。「安定的」とか「効率的」は、その後に望まれる運営の形態といえるでしょう。

【正解】

ハ：１２　適正

通関業法第１条に下記のように定められています。

「この法律は、通関業を営む者についてその業務の規制、通関士の設置等

必要な事項を定め、その業務の「適正」な運営を図ることにより、関税の

申告納付その他貨物の通関に関する手続の適正かつ迅速な実施を確保する

ことを目的とする。」

通関業法第1条の規定に関する問題です。