通関士の過去問
第49回(平成27年)
通関書類の作成要領その他通関手続の実務 問50
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問題
通関士試験 第49回(平成27年) 通関書類の作成要領その他通関手続の実務 問50 (訂正依頼・報告はこちら)
次の取引内容に係る輸入貨物の課税価格を計算しなさい。
本邦の輸入者M( 買手 )は、冷蔵野菜を輸入するため、A国の輸出者X( 売手 )との間で、当該冷蔵野菜に係る売買契約を締結した。
当該売買契約には、次の事項が規定されている。
イ A国の工場渡し単価・・・・・・・・・・40円/㎏
ロ 売買契約数量・・・・・・・・・・・・・48,000㎏
ハ 鮮度不良等による変質の割合が売買契約数量の3%以内であれば、値引きやクレームの対象とはならない旨
Mは、当該売買契約に基づき、Xから冷蔵野菜48,000㎏を輸入し、その代金をXに支払う。
Mは、当該売買契約に基づき本邦に到着した当該冷蔵野菜について、その輸入( 納税 )申告に先立ち検査機関Yに検品を依頼したところ、鮮度不良により1,400㎏が変質していることが判明した。
Mは、上記4の検品代としてYに80,000円を支払う。
Mは、当該冷蔵野菜の代金及び検品代に係る費用とは別に、当該冷蔵野菜の輸入に関し、次に掲げる費用を負担する。
イ Xの工場からA国の輸出港までの運送に係る費用・・・・・・・・・15,000円
ロ A国の輸出港から輸入港までの運送に係る費用・・・・・・・・・・190,000円
ハ 輸入港における検疫に要する費用・・・・・・・・・・・・・・・・17,000円
ニ 輸入港からMの倉庫までの運送に係る費用・・・・・・・・・・・・25,000円
上記の者のいずれの間にも特殊関係はない。
本邦の輸入者M( 買手 )は、冷蔵野菜を輸入するため、A国の輸出者X( 売手 )との間で、当該冷蔵野菜に係る売買契約を締結した。
当該売買契約には、次の事項が規定されている。
イ A国の工場渡し単価・・・・・・・・・・40円/㎏
ロ 売買契約数量・・・・・・・・・・・・・48,000㎏
ハ 鮮度不良等による変質の割合が売買契約数量の3%以内であれば、値引きやクレームの対象とはならない旨
Mは、当該売買契約に基づき、Xから冷蔵野菜48,000㎏を輸入し、その代金をXに支払う。
Mは、当該売買契約に基づき本邦に到着した当該冷蔵野菜について、その輸入( 納税 )申告に先立ち検査機関Yに検品を依頼したところ、鮮度不良により1,400㎏が変質していることが判明した。
Mは、上記4の検品代としてYに80,000円を支払う。
Mは、当該冷蔵野菜の代金及び検品代に係る費用とは別に、当該冷蔵野菜の輸入に関し、次に掲げる費用を負担する。
イ Xの工場からA国の輸出港までの運送に係る費用・・・・・・・・・15,000円
ロ A国の輸出港から輸入港までの運送に係る費用・・・・・・・・・・190,000円
ハ 輸入港における検疫に要する費用・・・・・・・・・・・・・・・・17,000円
ニ 輸入港からMの倉庫までの運送に係る費用・・・・・・・・・・・・25,000円
上記の者のいずれの間にも特殊関係はない。
- 2225000
- 2125000
- 2124000
- 2126000
- 2025000
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2,125,000円
【解説】
外国から冷凍野菜の貨物輸入をした業者の取引・課税計算は以下の次の通りです。
1.冷凍野菜の売買契約価額
40円 × 48,000kg=1,920,000円・・・・・①
2.値引きやクレームが認められるケースではありません
今回の冷凍野菜の場合、鮮度不良などで貨物の変質が売買契約数の3%以上あると値引きやクレームの対象になります。
検査機関の検品では1,400Kgの変質があったが、輸入数48,000kgの3%=1,440kg以下であり、値引きやクレームの対象となりませんでした。
3.検品代=検査機関に対する支払い
80,000・・・・・ 非加算
4・運送費用や検疫費用
(イ)取引相手国の工場から輸出港までの運送費用
15,000円・・・加算②
(ロ)同国の輸出港から輸入港までの運送費用
190,000円 ・・・・・・・・加算③
(ハ)輸入港での検疫費用
17,000円・・・・・・・・非加算
(ニ)輸入港から倉庫までの運送費用→国内貨物の扱い 25,000円・・・・・・・・非加算
課税価格は①+②+③=2,125,000円です
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02
【正解】
2. 2,125,000円
【解説】
1.冷凍の売買契約価額(設問2)・・(40円×48,000㎏)=1,920,000円・・①
2.値引きまたはクレームが認められるケースか否か(設問2ハ、4)
・・(48,000㎏の3%は1,440kgであり、今回の鮮度不良品は1,400kgである
ため値引きまたはクレームの対象とはなりません)
3.検品代(設問5の本邦の検査機関Yに対する支払:80,000円)・・非加算
4.設問6に掲げられた費用
イ Xの工場からA国の輸出港までの運送に係る費用(15,000円)・・加算②
ロ A国の輸出港から輸入港までの運送に係る費用(19,000円)・・加算③
ハ 輸入港における検疫に要する費用(17,000円)・・非加算
ニ 輸入港からMの倉庫までの運送に係る費用(25,000円)・・非加算
課税価格=①+②+③=2,125,000円 となります。
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03
輸入貨物の課税価格を計算する実務問題です。
①売買契約価額
40円 × 48,000㎏=1,920,000円
②Xの工場からA国の輸出港までの運送に係る費用 15,000円
③A国の輸出港から輸入港までの運送に係る費用 19,000円
①+②+③=答え 2,125,000円
※鮮度不良品の値引きまたはクレーム対象
3%以内であれば、値引きやクレームの対象とはならない旨の契約であり。今回の鮮度不良品は1,400kgであるため値引きまたはクレームの対象とはなりません
※本邦の検査機関Yに対する検品代
本邦到着後に行われた検品のため課税価格には加算されません。
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