通関士の過去問
第49回(平成27年)
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問95

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問題

通関士試験 第49回(平成27年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問95 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述は、関税法第73条に規定する輸入の許可前における貨物の引取りに関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選びなさい。
  • 輸入の許可前における貨物の引取りに係る税関長の承認を受けた外国貨物は、関税法第5条( 適用法令 )の適用については内国貨物とみなされる。
  • 輸入の許可前における貨物の引取りに係る承認の申請は、一の輸入申告に係る貨物の一部について行うことはできない。
  • 特例申告貨物を輸入申告の後輸入の許可前に引き取ろうとする者は、特例申告に係る関税額に相当する担保を提供して税関長の承認を受けなければならない。
  • 関税関係法令以外の法令の規定により、輸入に関して検査を必要とする外国貨物について、当該検査を受けるために、輸入の許可前に当該外国貨物を引き取ろうとする場合は、関税額に相当する担保を提供して税関長の承認を受けなければならない。
  • 輸入申告の後輸入の許可前の貨物について過少申告加算税が課されることが判明している場合には、当該貨物を輸入の許可前に引き取ろうとする者は、当該過少申告加算税の額を含めた関税額に相当する担保を税関長に提供しなければならない。
  • 該当なし。

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この過去問の解説 (2件)

01

関税法第73条に規定する輸入の許可前における貨物の引取りに関する設問です。

選択肢1. 輸入の許可前における貨物の引取りに係る税関長の承認を受けた外国貨物は、関税法第5条( 適用法令 )の適用については内国貨物とみなされる。

誤っている選択肢です。

輸入の許可前における貨物の引取りに係る税関長の承認を受けた外国貨物は

原則は内国貨物とみなされますが、

第4条(課税物件の確定の時期)、第5条(適用法令)の適用については外国貨物

としてみなされます。

選択肢2. 輸入の許可前における貨物の引取りに係る承認の申請は、一の輸入申告に係る貨物の一部について行うことはできない。

誤っている選択肢です。

輸入の許可前における貨物の引取りに係る承認の申請は

申請書にその旨を追記して

一の輸入申告に係る貨物の一部について行うことはできます。

選択肢3. 特例申告貨物を輸入申告の後輸入の許可前に引き取ろうとする者は、特例申告に係る関税額に相当する担保を提供して税関長の承認を受けなければならない。

誤っている選択肢です。

特例申告貨物を輸入申告の後輸入の許可前に引き取ろうとする者は

特例申告に係る関税額に相当する担保を提供する必要はありません。

特例申告では輸入申告をして輸入の許可を受けて

貨物を引き取った後、納税申告を行うことができるためです。

選択肢4. 関税関係法令以外の法令の規定により、輸入に関して検査を必要とする外国貨物について、当該検査を受けるために、輸入の許可前に当該外国貨物を引き取ろうとする場合は、関税額に相当する担保を提供して税関長の承認を受けなければならない。

誤っている選択肢です。

関税関係法令以外の法令の規定により

輸入に関して検査を必要とする外国貨物について

当該検査を受けるために輸入の許可前に

当該外国貨物を引き取ろうとする場合は

関税額に相当する担保を提供したとしても輸入の許可前における

貨物の引取りの承認を受けることはできません。

関税関係法令以外の法令の規定により

輸入に関して検査を必要とする外国貨物は

当該法令の規定による検査の完了を税関に証明し

その確認を受けたものでなければ輸入の許可が受けられないためです。

選択肢5. 輸入申告の後輸入の許可前の貨物について過少申告加算税が課されることが判明している場合には、当該貨物を輸入の許可前に引き取ろうとする者は、当該過少申告加算税の額を含めた関税額に相当する担保を税関長に提供しなければならない。

誤っている選択肢です。

輸入申告の後輸入の許可前の貨物について過少申告加算税が

課されることが判明している場合に当該貨物を輸入の

許可前に引き取ろうとする者は

当該過少申告加算税の額を含めない関税額に相当する

担保を税関長に提供しなければなりません。

選択肢6. 該当なし。

正しい選択肢です。

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02

輸入の許可前における貨物の引取りに関する問題です。

選択肢1. 輸入の許可前における貨物の引取りに係る税関長の承認を受けた外国貨物は、関税法第5条( 適用法令 )の適用については内国貨物とみなされる。

誤っている記述です。

輸入の許可前における貨物の引取りに係る税関長の承認を受けた外国貨物は原則として内国貨物とみなされますが、課税物件の確定時期、適用法令、関税等の納付と輸入の許可、税関職員の権限、特別の場合における税関長の権限については外国貨物として扱われます。

選択肢2. 輸入の許可前における貨物の引取りに係る承認の申請は、一の輸入申告に係る貨物の一部について行うことはできない。

誤っている記述です。

輸入申告に係る貨物の一部について行うこともできます。

選択肢3. 特例申告貨物を輸入申告の後輸入の許可前に引き取ろうとする者は、特例申告に係る関税額に相当する担保を提供して税関長の承認を受けなければならない。

誤っている記述です。

特例申告貨物は輸入許可前の引き取りが認められていません。

選択肢4. 関税関係法令以外の法令の規定により、輸入に関して検査を必要とする外国貨物について、当該検査を受けるために、輸入の許可前に当該外国貨物を引き取ろうとする場合は、関税額に相当する担保を提供して税関長の承認を受けなければならない。

誤っている記述です。

関税関係法令以外の法令の規定により、輸入に関して検査を必要とする外国貨物は、検査の完了が証明されず、その確認を受けられない場合は輸入が許可されないため、輸入の許可前に当該外国貨物を引き取ることはできません。

選択肢5. 輸入申告の後輸入の許可前の貨物について過少申告加算税が課されることが判明している場合には、当該貨物を輸入の許可前に引き取ろうとする者は、当該過少申告加算税の額を含めた関税額に相当する担保を税関長に提供しなければならない。

誤っている記述です。

輸入申告の後輸入の許可前に貨物を引き取る場合は関税額に相当する担保を提供して税関長の承認を受ける必要がありますが、過少申告加算税、重加算税に相当する額は除かれています。

選択肢6. 該当なし。

該当なしが正解です。

参考になった数8