通関士の過去問
第51回(平成29年)
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問87
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問題
通関士試験 第51回(平成29年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問87 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述は、関税定率法に規定する「 関税率表の解釈に関する通則 」に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選びなさい。
- 項又は注に別段の定めがある場合を除くほか、未完成の物品で、提示の際に完成した物品としての重要な特性を有しているものは、たとえ提示の際に組み立てられていないもの又は分解されたものであっても、当該完成した物品が属する項に属する。
- 項又は注に別段の定めがある場合を除くほか、物品が関税率表の二以上の項に属するとみられる場合において、他に定める方法により所属を決定することができないものは、等しく考慮に値する項のうち、数字上の配列において最初となる項に属する。
- 関税率表の解釈に関する通則1から通則3までの原則によりその所属を決定することができない物品は、当該物品に最も類似する物品が属する項に属する。
- 項又は注に別段の定めがある場合を除くほか、各項に記載するいずれかの材料又は物質には、当該材料又は物質に他の材料又は物質を混合し又は結合した物品を含む。
- 楽器であるバイオリンを収納するために特に製作され、長期間の使用に適するケースは、収納するバイオリンとは別に単独で提示されたとしても、当該バイオリンとともに販売されるものは、バイオリンとしてその所属を決定する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1. 正しいです。未完成の物品であっても、完成した物品としての
重要な特性を有しているものは、完成した物品とみなされます。
2. 誤りです。数字上の配列において「最初」ではなく、
「最後」です。
3. 正しいです。物品に最も類似する物品が属する項に属します。
4. 正しいです。材料又は物質に他の材料又は物質を
混合し又は結合した物品を含みます。
5. 誤りです。バイオリンと一緒にケースも提示された場合には、「バイオリン」
となりますが、単独で提示された場合には「バイオリン」ではなく
「ケース」となります。
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02
関税率表の解釈に関する通則に関する問題です。
正しい記述の内容をポイントで覚えましょう。
◯
正しい記述です。
通則2(a)の内容です。
😃未完成の部品→重要な特性を有している→完成した部品と見なされる
✖
「数字上の配列において最初となる項に属する」という記述が誤っています。
最初ではなく、「最後」が正しいです。
通則3(c)の内容です。
😃物品が関税率表の二以上の項に属する→数字上の配列において最後となる項に属する
◯
正しい記述です。
通則4の内容です。
😃通則1、2、3で決定できない時→最も類似する物品に参考する
◯
正しい記述です。
通則2(b)の内容です。
😃もともとの材料又は物質に、混合&結合は、okです。メインの材料または物質で所属を判断します。
✖
通則5(a)の内容に関する問題です。
ケースは、収納するバイオリンとともに提示された場合には、バイオリンとして所属を決定することになります。
😃ケースや容器は、長期間の使用に適し、さらに物品とともに提示される場合は、物品に含まれると規定されております。
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03
正答は1・3・4です。
1. 正しい記述です。未完成の物品であっても、完成した物品としての重要な特性を有しているものは
完成した物品とみなされます。
3. 正しい記述です。関税率表の解釈に関する通則4より物品に最も類似する物品が属する項に属します。
4. 正しい記述です。材料又は物質に他の材料又は物質を混合し又は結合した物品を含みます。
2. 誤った記述です。数字上の配列において「最初」ではなく、
「最後」です。
5. 誤った記述です。バイオリンと一緒にケースも提示された場合には、「バイオリン」となりますが、
単独で提示された場合には「バイオリン」ではなく「ケース」となります。
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