通関士の過去問
第55回(令和3年)
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問82

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問題

通関士試験 第55回(令和3年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問82 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述は、関税定率法に規定する関税の軽減又は免除に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選びなさい。なお、誤っている記述がない場合には、「該当なし」を選びなさい。
  • 加工のため本邦から輸出され、その輸出の許可の日から1年以内に輸入される貨物については、本邦においてその加工をすることが困難であると認められる場合には、関税定率法第11条(加工又は修繕のため輸出された貨物の減税)の規定による関税の軽減を受けることができる。
  • 課税価格の合計額が1万円以下の物品については、当該物品が関税定率法の別表第61.09項に掲げるTシャツである場合には、当該Tシャツがその輸入者の個人的な使用に供されると認められるものを除き、同法第14条第18号(無条件免税)の規定による関税の免除を受けることができる。
  • 博覧会への参加者が当該博覧会の会場において観覧者に無償で提供をする博覧会の記念品で輸入され、その輸入の許可の日から2年以内に当該記念品以外の用途に供されないものについては、関税定率法第15条第1項(特定用途免税)の規定による関税の免除を受けることができる。
  • 国際的な運動競技会において使用される物品で輸入され、その輸入の許可の日から1年以内に輸出されるものについては、関税定率法第17条第1項(再輸出免税)の規定による関税の免除を受けることができる。
  • 本邦から出漁した本邦の船舶内において、本邦から出漁した本邦の船舶によって外国で採捕された水産物を原料として製造して得た製品で、輸入されるものについては、関税定率法第14条の3第1項(外国で採捕された水産物等の減税又は免税)の規定による関税の免除を受けることができる。
  • 該当なし

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この過去問の解説 (3件)

01

1、3、4、5は正しい記述です。

2 .課税価格の合計額が1万円以下の物品については、当該物品が関税定率法の別表第61.09項に掲げるTシャツである場合には、当該Tシャツがその輸入者の個人的な使用に供されると認められるものを除き、同法第14条第18号(無条件免税)の規定による関税の免除を受けることができる。

→誤った記述です。Tシャツは無条件免税の規定には当てはまりません。

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02

【正解】

【解説】

1.正しい記述です

2.誤った記述です

課税価格の合計額が1万円以下の物品については、

当該物品が関税定率法の別表61.09項に掲げるTシャツ(ニット製衣類)である場合には、

関税定率法14条18号(無条件免税)の規定を受けることはできないと

関税定率法14条18号、施行令16条の3第8号に定められています。

3.正しい記述です

4.正しい記述です

5.正しい記述です

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03

関税定率法に規定されている、関税の軽減又は免除に関する問題です。

選択肢1. 加工のため本邦から輸出され、その輸出の許可の日から1年以内に輸入される貨物については、本邦においてその加工をすることが困難であると認められる場合には、関税定率法第11条(加工又は修繕のため輸出された貨物の減税)の規定による関税の軽減を受けることができる。

正しい内容です。

加工又は修繕のため本邦から輸出され、その輸出の許可の日から一年(一年を超えることがやむを得ないと認められる理由がある場合において、政令で定めるところにより税関長の承認を受けたときは、一年を超え税関長が指定する期間)以内に輸入される貨物(加工のためのものについては、本邦においてその加工をすることが困難であると認められるものに限る。)については、政令で定めるところにより、当該輸入貨物の関税の額に、当該貨物が輸出の許可の際の性質及び形状により輸入されるものとした場合の課税価格の当該輸入貨物の課税価格に対する割合を乗じて算出した額の範囲内において、その関税を軽減することができる。

(関税定率法第11条)

選択肢2. 課税価格の合計額が1万円以下の物品については、当該物品が関税定率法の別表第61.09項に掲げるTシャツである場合には、当該Tシャツがその輸入者の個人的な使用に供されると認められるものを除き、同法第14条第18号(無条件免税)の規定による関税の免除を受けることができる。

誤った内容です。

課税価格の合計額が一万円以下の物品(本邦の産業に対する影響その他の事情を勘案してこの号の規定を適用することを適当としない物品として政令で定めるものを除く。)とあり、適用することを適当としない物品として第61.09項に掲げるTシャツが該当するもののひとつとなります。

(関税定率法第14条第18号、関税定率法施行令第16条の3

選択肢3. 博覧会への参加者が当該博覧会の会場において観覧者に無償で提供をする博覧会の記念品で輸入され、その輸入の許可の日から2年以内に当該記念品以外の用途に供されないものについては、関税定率法第15条第1項(特定用途免税)の規定による関税の免除を受けることができる。

正しい内容です。

博覧会への参加者が当該博覧会の会場において観覧者に無償で提供をする博覧会の記念品で輸入され、その輸入の許可の日から二年以内に当該各号に掲げる用途以外の用途に供されないものについては、政令で定めるところにより、その関税を免除する。

(関税定率法第15条

選択肢4. 国際的な運動競技会において使用される物品で輸入され、その輸入の許可の日から1年以内に輸出されるものについては、関税定率法第17条第1項(再輸出免税)の規定による関税の免除を受けることができる。

正しい内容です。

国際的な運動競技会において使用される物品で輸入され、その輸入の許可の日から一年以内に輸出されるものについては、政令で定めるところにより、その関税を免除する。

(関税定率法第17条

選択肢5. 本邦から出漁した本邦の船舶内において、本邦から出漁した本邦の船舶によって外国で採捕された水産物を原料として製造して得た製品で、輸入されるものについては、関税定率法第14条の3第1項(外国で採捕された水産物等の減税又は免税)の規定による関税の免除を受けることができる。

正しい内容です。

本邦から出漁した本邦の船舶によつて外国で採捕された水産物及び本邦から出漁した本邦の船舶内において当該水産物に加工し、又はこれを原料として製造して得た製品で、輸入されるものについては、政令で定めるところにより、その関税を免除する。

(関税定率法第14条の3

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