通関士の過去問
第56回(令和4年)
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問34

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問題

通関士試験 第56回(令和4年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述は、外国為替及び外国貿易法第52条に規定する経済産業大臣の輸入の承認に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選びなさい。
  • 経済産業大臣の輸入割当てを受けるべきものとして公表された品目の貨物の輸入をしようとするときは、輸入貿易管理令第14条本文(特例)の規定の適用を受ける場合を除き、経済産業大臣の輸入の承認を受けなければならない。
  • 税関長は、無償の貨物であって、経済産業大臣の指示する範囲内のものに係る輸入の承認に条件を付することができない。
  • 税関長は、特に必要があると認めるときは、1月以内において、経済産業大臣の輸入の承認の有効期間を延長することができる。
  • 輸入承認証に係る貨物が当該輸入承認証の有効期間内に本邦に到着している場合においては、輸入申告の時に当該輸入承認証の有効期間が経過していたときであっても、当該貨物を輸入することができる。
  • 経済産業大臣は、輸入割当てに当たり、輸入に関する事項について条件を付することができない。

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この過去問の解説 (2件)

01

外為法に関する問題です。少しややこしいですが、経済産業大臣管轄のルールとなります。

選択肢1. 経済産業大臣の輸入割当てを受けるべきものとして公表された品目の貨物の輸入をしようとするときは、輸入貿易管理令第14条本文(特例)の規定の適用を受ける場合を除き、経済産業大臣の輸入の承認を受けなければならない。

正しい記述です。

選択肢2. 税関長は、無償の貨物であって、経済産業大臣の指示する範囲内のものに係る輸入の承認に条件を付することができない。

誤り。

税関長へ権限が委任されている項目です。ですので税関長が条件を付することができます。

選択肢3. 税関長は、特に必要があると認めるときは、1月以内において、経済産業大臣の輸入の承認の有効期間を延長することができる。

正しい記述です。

選択肢4. 輸入承認証に係る貨物が当該輸入承認証の有効期間内に本邦に到着している場合においては、輸入申告の時に当該輸入承認証の有効期間が経過していたときであっても、当該貨物を輸入することができる。

誤り。

輸入承認証の有効期間(6月)を経過していれば輸入することができません。

選択肢5. 経済産業大臣は、輸入割当てに当たり、輸入に関する事項について条件を付することができない。

誤り。

条件を付する場合があります。

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02

外国為替及び外国貿易法に関する問題です。

経済産業大臣の権限、税関長へ委任されている権限をしっかりと理解し覚える必要があります。

では問題にすすみましょう。

選択肢1. 経済産業大臣の輸入割当てを受けるべきものとして公表された品目の貨物の輸入をしようとするときは、輸入貿易管理令第14条本文(特例)の規定の適用を受ける場合を除き、経済産業大臣の輸入の承認を受けなければならない。

正解です。

経済産業大臣の輸入の承認を受ける必要があります。

選択肢2. 税関長は、無償の貨物であって、経済産業大臣の指示する範囲内のものに係る輸入の承認に条件を付することができない。

不正解です。

輸入承認を要する貨物で、経済産業大臣が指示する範囲の無償の貨物の承認の権限は、税関長へ委任されています。

選択肢3. 税関長は、特に必要があると認めるときは、1月以内において、経済産業大臣の輸入の承認の有効期間を延長することができる。

正解です。

経済産業大臣の輸入の承認を受ける必要があります。

1月以内において、経済産業大臣の輸入の承認の有効期間を延長することができるとされております。

選択肢4. 輸入承認証に係る貨物が当該輸入承認証の有効期間内に本邦に到着している場合においては、輸入申告の時に当該輸入承認証の有効期間が経過していたときであっても、当該貨物を輸入することができる。

不正解です。

輸入申告の時に当該輸入承認証の有効期間が経過していたときは、当該貨物を輸入することは出来ません。

選択肢5. 経済産業大臣は、輸入割当てに当たり、輸入に関する事項について条件を付することができない。

不正解です。

経済産業大臣は、輸入割当てに当たり、輸入に関する事項について条件を付することができるとされています。

まとめ

通関士試験は関税法に関する問題並びに外国為替外国貿易法に関する幅広い問題が出題されます。外国為替及び外国貿易法に関する内容を全て理解することが難しい場合でも、過去問の問題はしっかりと理解し解けるように何度も復習しましょう。

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