通関士の過去問
第57回(令和5年)
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問3

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問題

通関士試験 第57回(令和5年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述は、輸入通関に関するものであるが、( ハ )に入れるべき最も適切な語句を下の選択肢から選びなさい。

1.  関税法第67条の19(輸入申告の特例)の規定により、( イ )は、同法第67条の2第1項又は第2項(輸出申告又は輸入申告の手続)の規定にかかわらず、いずれかの税関長に対して輸入申告をすることができる。
2.  輸入の許可を受けようとする貨物についての検査を税関長が指定した場所以外の場所で受けようとする者は、その貨物の品名及び数量並びにその検査を受けようとする( ロ )、場所及び事由を記載した申請書を当該貨物の置かれている場所を所轄する税関長に提出し、その( ハ )を受けなければならない。
3.  輸入申告に係る貨物について、経済連携協定における関税についての特別の規定による便益の適用を受けようとする場合において、当該貨物の課税価格の総額が( ニ )であるときは、当該貨物が当該経済連携協定の規定に基づき当該経済連携協定の締約国の原産品とされるものであることを証明した又は( ホ )書類を税関長に提出することを要しない。
  • 10万円以下
  • 20万円以下
  • 30万円以下
  • 確認できる
  • 期間
  • 許可
  • 施設の管理者
  • 者の代理人
  • 承認
  • 申告する
  • 特例輸入者又は特例委託輸入者
  • 特例輸入者又は認定通関業者
  • 届け出る
  • 認可
  • 認定通関業者

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この過去問の解説 (3件)

01

本問は、指定地外検査の許可を受けようとする者が、申請書を提出することで税関長から受けるのは何か、を答える問題です。

選択肢6. 許可

正しい選択肢です。

指定地外検査を受けようとする者は、「当該検査を受けようとする貨物の置かれている場所を所轄する税関長の許可を受けなければならない」(関税法69条2項)と規定されています。

選択肢9. 承認

誤った選択肢です。

指定地外検査を受けようとする者は、「当該検査を受けようとする貨物の置かれている場所を所轄する税関長の許可を受けなければならない」(関税法69条2項)と規定されています。

 

「承認」は、本来禁止されていないことについて同意する、という意味で使われます。

これに対し、指定地外検査は本来認められない例外的な場合です。

輸出又は輸入の許可の検査は、税関長が指定した場所で行うのが原則です(関税法69条1項)。本来認められない、指定された場所以外の場所で検査を受けようとする場合は、税関長の許し=許可を受けなければなりません。

選択肢14. 認可

誤った選択肢です。

指定地外検査を受けようとする者は、「当該検査を受けようとする貨物の置かれている場所を所轄する税関長の許可を受けなければならない」(関税法69条2項)と規定されています。

 

「認可」とは、他人の行為の法律的効力を補完して法律上の効力を完成する行為です。

これに対し、指定地外検査は本来認められない例外的な場合です。

輸出又は輸入の許可の検査は、税関長が指定した場所で行うのが原則です(関税法69条1項)。本来認められない、指定された場所以外の場所で検査を受けようとする場合は、税関長の許し・許可を受けなければなりません。

 

まとめ

語句の意味の違いを整理します。

 

許可:法令によって原則禁止されていることについて例外的に適法とする行政行為

認可:他人の行為の法律的効力を補完して法律上の効力を完成する行為

承認:国または地方公共団体の機関が他の機関または人の行為に与える同意

(有斐閣「法律用語辞典 第5版」参照)

 

※基本的には上のとおりですが、個別の法令によって、「認可」の意味合いで「許可」という語が使われていることなどもあります。

参考になった数13

02

指定地外検査に関する問題です。

選択肢6. 許可

指定地外検査を受けようとするものは、当該貨物の置かれている場所を所轄する税関長に申請書を提出し、その許可を受けなければならないと規定されております。

参考になった数6

03

関税法に規定されている、貨物の検査場所に関する問題です。

選択肢6. 許可

正しい内容です。

指定された場所以外の場所で貨物の検査を受けようとする者は、当該検査を受けようとする貨物の置かれている場所を所轄する税関長の許可を受けなければならないと規定されております。

(関税法第69条第2項)

参考になった数1