通関士 過去問
第58回(令和6年)
問75 (関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問35)

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問題

通関士試験 第58回(令和6年) 問75(関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問35) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述は、関税法第10章に規定する罰則に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選びなさい。
  • 関税法第67条(輸出又は輸入の許可)の申告に際し、通関業者の偽った申告により貨物を輸入した場合には、当該偽った申告をした通関業者についても罰せられることがある。
  • 関税法第110条第1項(関税を免れる等の罪)の犯罪に係る貨物について、その関税が納付されていないことを知って当該貨物を有償で取得した者は、関税法に基づき罰せられることはない。
  • 法人の従業者がその法人の業務について、関税法第111条第1項第1号(許可を受けないで輸出入する等の罪)に該当する違反行為をしたときは、その違反行為をした法人の従業者は関税法に基づき罰せられることがあり、その法人も関税法に基づき罰せられることがある。
  • 税関長の許可を受けないで金の地金を輸入したとして、関税法第111条第1項第1号(許可を受けないで輸出入する等の罪)に基づき罰せられたときは、関税法第118条第1項の規定により当該金の地金は没収されることがある。
  • 関税法第23条第1項(船用品又は機用品の積込み等)に規定する税関長の承認を受けないで外国貨物である機用品を本邦と外国との間を往来する航空機に積み込んだ者は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられることがある。

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この過去問の解説 (1件)

01

関税法第に規定されている罰則に関する問題です。

選択肢1. 関税法第67条(輸出又は輸入の許可)の申告に際し、通関業者の偽った申告により貨物を輸入した場合には、当該偽った申告をした通関業者についても罰せられることがある。

正しい内容です。

関税法第六十七条(輸出又は輸入の許可)の申告又は検査に際し通関業者の偽つた申告若しくは証明又は偽つた書類の提出により貨物を輸出し、又は輸入することとなつた場合における当該行為をした通関業者についても、また前項の例により罰せられるとあります。

(関税法111条第2項)

選択肢2. 関税法第110条第1項(関税を免れる等の罪)の犯罪に係る貨物について、その関税が納付されていないことを知って当該貨物を有償で取得した者は、関税法に基づき罰せられることはない。

誤った内容です。

関税法第110条第1項(関税を免れる等の罪)の犯罪に係る貨物について有償若しくは無償で取得し、又は処分の媒介若しくはあつせんをした者は、罰せられると規定されております。

(関税法112条第1項)

選択肢3. 法人の従業者がその法人の業務について、関税法第111条第1項第1号(許可を受けないで輸出入する等の罪)に該当する違反行為をしたときは、その違反行為をした法人の従業者は関税法に基づき罰せられることがあり、その法人も関税法に基づき罰せられることがある。

正しい内容です。

法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が関税法第111条第1項第1号(許可を受けないで輸出入する等の罪)に該当する違反行為をしたときは、その違反行為をした法人の従業者は関税法に基づき罰せられることがあり、その行為者を罰するほか、その法人又は人に対して当該各条の罰金刑を科する。

(関税法117条第1項)

選択肢4. 税関長の許可を受けないで金の地金を輸入したとして、関税法第111条第1項第1号(許可を受けないで輸出入する等の罪)に基づき罰せられたときは、関税法第118条第1項の規定により当該金の地金は没収されることがある。

誤った内容です。

没収の対象になるのは輸入制限貨物等に限られ、金の地金はこれに該当しません。輸入制限貨物とは、 酒類、製造たばこ、国の専売品、外国為替及び外国貿易法その他の法令で輸入の制限を行っている貨物です。

(関税法118条第3項)

選択肢5. 関税法第23条第1項(船用品又は機用品の積込み等)に規定する税関長の承認を受けないで外国貨物である機用品を本邦と外国との間を往来する航空機に積み込んだ者は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられることがある。

正しい内容です。

関税法第23条第1項(船用品又は機用品の積込み等)に規定するの規定に違反して船用品又は機用品を積み込んだ者は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられることがあると規定されております。

(関税法114条の2)

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