薬剤師の過去問
第99回
必須問題 問37
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
薬剤師国家試験 第99回 必須問題 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
アンチトロンビン非依存的にトロンビンを直接阻害する薬物はどれか。1つ選べ。
- フォンダパリヌクス
- アルガトロバン
- ダルテパリン
- ダナパロイド
- パルナパリン
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
1 フォンダパリヌクスは、凝固因子の一つであるXa因子の選択的阻害薬です。
2 アルガトロバンは直接トロンビン阻害剤であり、アンチトロンビンに依存することなくトロンビンを阻害します。
3、4、5、
ダルテパリン、ダナパロイド、パルナパリンはヘパリン類似薬で、アンチトロンビンⅢの作用を増強しトロンビンを阻害します。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
02
アンチトロンビンⅢは凝固系を促進するトロンビンや、プロトロンビンからトロンビンへの変換を促進するXa因子を阻害し、血液凝固を阻害します。
フォンダパリヌクスはアンチトロンビンⅢと結合し、そのXa因子阻害作用を増強します。
但し、ヘパリンとは異なり、アンチトロンビンⅢのトロンビン阻害作用はほとんど増強しません。
2、アルガトロバンは直接トロンビン阻害薬で、トロンビンの競合阻害作用をもちます。
3、ダルテパリンはヘパリン類似物質で、アンチトロンビンⅢのXa因子阻害作用を増強します。トロンビン阻害作用は弱いです。
4、ダナパロイドはヘパリン類似物質です。アンチトロンビンⅢのXa因子阻害作用を増強します。トロンビン阻害作用はヘパリンの10%以下と弱いです。
5、パルナパリンはヘパリン類似物質です。アンチトロンビンⅢのXa因子阻害作用を増強します。トロンビン阻害作用は軽度です。
よって、回答は2となります。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問36)へ
第99回問題一覧
次の問題(問38)へ