薬剤師の過去問
第99回
必須問題 問57
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問題
薬剤師国家試験 第99回 必須問題 問57 (訂正依頼・報告はこちら)
弁膜症を合併しない心房細動の症例において抗凝固療法の必要性を判断する上で重要度が低い合併症はどれか。1つ選べ。
- 高血圧
- 心不全
- 糖尿病
- 貧血
- 脳梗塞の既往
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この過去問の解説 (2件)
01
心房細動患者における脳梗塞発症リスクの評価スコアとしてCHADS2スコアというものがあります。CHADSはリスクの頭文字からとったものです。
C:Congestive heart failure(心不全)
H:Hypertension(高血圧)
A:Age≧75(年齢75歳以上)
D:Diabetes Mellitus (糖尿病)
S:Stroke/TIA(脳卒中/一過性脳虚血発作の既往)
よって、重要度の低い合併症は「貧血」となります。
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02
心房細動とは不整脈の一種であり、心房のふるえで心臓の本来の働きができなくなることをいいます。
抗凝固療法を開始する際は、CHADS2スコアで危険性を指標します。心不全(C)、高血圧(H)、年齢(A;75歳以上)、糖尿病(D)脳梗塞や一過性脳虚血発作の既往(S)を点数化し、点数が高いほど脳梗塞の危険因子が高いと考えられています。
よって貧血は、重要度が低い合併症であるといえます。
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