薬剤師の過去問
第99回
必須問題 問90
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問題
薬剤師国家試験 第99回 必須問題 問90 (訂正依頼・報告はこちら)
経口投与する上で、患者の腎機能を考慮する必要性が最も高いのはどれか。
- ピルシカイニド塩酸塩水和物カプセル
- ラベプラゾールナトリウム錠
- バルプロ酸ナトリウム錠
- プロプラノロール塩酸塩錠
- ニフェジピンカプセル
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この過去問の解説 (3件)
01
ピルシカイニド塩酸塩水和物カプセルは腎排泄型の薬物です。そのため、腎機能の低下している患者に投与する場合は慎重に投与する必要があります。
他の選択肢の薬物はすべて肝代謝型です。
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02
1.ピルシカイニドは不整脈治療剤です。腎臓からの排泄により体内から消失する薬剤ですので、腎機能が低下している患者には投与量を減量するか投与間隔をあけて使用します。
2.ラベプラゾールはプロトンポンプ阻害剤です。肝臓で代謝されるので、肝障害のある患者には慎重投与です。
3.バルプロ酸は抗てんかん剤、躁病・躁状態治療剤、片頭痛治療剤です。大半が肝臓で代謝されるため、重篤な肝障害のある患者には禁忌です。
4.プロプラノロールは高血圧・狭心症・不整脈・片頭痛治療剤です。主に肝臓で代謝されます。
5.ニフェジピンは高血圧・狭心症治療剤です。主に肝臓で代謝されます。
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03
ピルシカイニド塩酸塩水和物カプセルは、腎臓機能がある患者は、薬剤が腎臓から排出されるために血中濃度が高くなるので、慎重に投与をしなければならないと注意されています。また高齢者も腎機能の低下しているため注意が必要です。
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