薬剤師の過去問
第99回
薬学理論問題(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) 問99
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学理論問題(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) 問99 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述は、酸が混在する中性医薬品の純度試験に関するものである。
以下の試験から求められる酸の残存量は、硫酸に換算して何%以下か。最も近い値を1つ選べ。
ただし、硫酸の分子量を98.08とする。
「本品5.0 g を新たに煮沸して冷却した水 50 mL に溶かし、フェノールフタレイン試液 3 滴及び、0.01mol / L 水酸化ナトリウム液 0.60 mL を加えるとき、液の色は赤色である。」
以下の試験から求められる酸の残存量は、硫酸に換算して何%以下か。最も近い値を1つ選べ。
ただし、硫酸の分子量を98.08とする。
「本品5.0 g を新たに煮沸して冷却した水 50 mL に溶かし、フェノールフタレイン試液 3 滴及び、0.01mol / L 水酸化ナトリウム液 0.60 mL を加えるとき、液の色は赤色である。」
- 0.006
- 0.012
- 0.12
- 0.3
- 0.6
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
0.01mol/L水酸化ナトリウム液0.6mLは6.0×10-6mol/Lです。
H2SO4+2NaOH=Na2SO4+2H2Oより硫酸1molは水酸化ナトリウム2molと反応します。
よって、硫酸は3.0×10-6mol/L反応します。
対応する硫酸の量は
3.0×10-6×98.08=2.9424×10-4gとなります。
これより、残存する酸の量は
2.9424×10-4÷5.0×100
=0.58848×10-2
≒0.006
よって選択肢1が正解となります。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
02
本品5gに硫酸換算でy%残っているとすると、
5g×(y%/100)×(1/98.08)≒5y×10-4mol
水酸化ナトリウムは
0.01mol/L×0.6×10-3=6×10-6
硫酸は2価、水酸化ナトリウムは1価なので、
2×5y×10-4≦6×10-6
y≦6×10-3=0.006
となります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
設問の末に液は赤色であるので、中和していると考えます。
硫酸5g中の物質量は、
5g×1/100(g)×1/98.08
硫酸の分子量を大体で表し計算しやすくします。
98.08≒100
よって、
5g×1/10000
5g×1/10-3 (mol)
となります。
0.01mol/Lの水酸化Na液0.06mlをmolの計算すると、
1Lの中に0.0006mol含まれます。
設問の水酸化Naは、
6×10-6(mol)
となります。
よって硫酸と水酸化ナトリウムの関係の式は、
1×10-3×X=6×10-6
X=0.006
よって硫酸は、0.006以下となります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問98)へ
第99回問題一覧
次の問題(問100)へ