薬剤師の過去問
第99回
薬学理論問題(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) 問128

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学理論問題(物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理) 問128 (訂正依頼・報告はこちら)

我が国における性感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で最も多くその対策が急務となっている。
  • 新規 HIV 感染者(平成20-24年)の大半は男性であり、感染の原因としては、同性間の性的接触によるものが最も多い。
  • B型肝炎については、輸血を介した新規の発症者も増え続けている。
  • 淋菌感染症の患者数は公衆衛生の向上により、30年前に比べ激減しており、平成20年以降感染の報告はない。
  • 梅毒の予防に有効なワクチンが実用化されている。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:1.2

1 我が国における性感染症の患者数で最も多いのは、性器クラミジア感染症で、男性患者全体の約40%、女性患者全体の約60%を占めています。

2 我が国のHIV感染者の大半は男性であり、同性間性的接触による感染が最も多くなっています。

3 B型肝炎ウイルスによる感染は、ごく稀です。

4 淋菌感染症の症例数は、昭和60年以降のエイズ啓発活動によって、顕著に減少しました。
しかし、ここ数年では横ばいであり、現在でも年間で約1万人の感染報告があります。

5 梅毒に有効なワクチンは、現在のところありません。

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02

正解【1・2】
1.正しい記述です。

2.正しい記述です。HIV感染者の2012年の報告数は、同性間感染が72%、異性間感染18%となっています。

3.B型肝炎の輸血を介した新規の発症者は近年減少傾向です。よって誤りです。

4.淋病感染者は減少傾向にありますが、平成20年以降も報告があります。性器クラミジア感染症の次に感染者がいます。近年10000人弱が感染しています。

5.梅毒を予防するワクチンは現在はありません。

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