薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(物理・化学・生物/実務、衛生/実務) 問205
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問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(物理・化学・生物/実務、衛生/実務) 問205 (訂正依頼・報告はこちら)
58歳男性。がんの転移の有無を診断するため、フルデオキシグルコース(18F)を用いた陽電子放出断層撮影法(PET)検査を実施することとなった。
PETに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
PETに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 11C、18F、201Tl はいずれも陽電子を放出する核種であり、PETに利用される。
- PETで用いられる 18F 核種は、18OにX線を照射することで製造される。
- 放射性核種から放出された陽電子は、生体内の電子と結合して、ほぼ180度の方向に2本の γ 線を放出して消滅する。
- PETは X 線CTと組み合わせることにより、安定同位体で標識した薬物の体内動態を画像表示することができる。
- PET の核医学画像からは対象臓器の機能情報は得られない。
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この過去問の解説 (2件)
01
201Tlは陽電子ではなくγ線を放出します。
選択肢2:×
x線ではなく陽子線を照射することで製造されます。
選択肢3:○
選択肢4:×
安定同位体は崩壊しないので、これで標識してもPETでは画像表示できません。
選択肢5:×
対象臓器の機能情報が多く得られます。
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02
1 201Tlはγ線放出核種です。
2 PETで用いられる18F核種は、18 Oni陽子や重陽子を照射することで製造されます。
3 陽電子は生体内の電子と結合して、ほぼ180度の方向に2本のγ線を放出して消滅する性質があります。これを消滅放射線と呼びます。
4 PETはX線CTと組み合わせることにより、放射性同位体で標識した薬物の体内動態を画像表示することができます。安定同位体ではありません。
5 PETの核医学画像からは、対象臓器の機能情報を得ることができます。
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