薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問261

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問261 (訂正依頼・報告はこちら)

68歳男性。10年前より、糖尿病の治療を継続中である。
定期検診時に随時尿の尿中アルブミン/クレアチニン比が 350 mg/g であった。
本日の診察時の血圧は 150 / 95 mmHg であり、高血圧治療のためロサルタンカリウム錠 25 mg が追加となった。

ロサルタンに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 主代謝物(カルボン酸体)もアンギオテンシンⅡAT1受容体を遮断する。
  • アルドステロンの産生を促進する。
  • 腎の輸出細動脈を拡張させて、糸球体内圧を低下させる。
  • グルカゴンの分泌を促進する。
  • ブラジキニン分解酵素(キニナーゼⅡ)を阻害する。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:1.3

ロサルタンはアンジオテンシンⅡAT1受容体を遮断し、高圧作用を示します。
また、腎輸出細動脈を拡張させる働きと糸球体内圧を低下させる働きがあるので、腎保護作用も有します。

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02

1、正しいです。
ロサルタンと、ロサルタンの主代謝物は共に、アンジオテンシンⅡ受容体のサブタイプのうちAT1受容体を遮断します。

2、誤りです。
レニンーアンジオテンシン系を抑制する為、アルドステロンの産生を抑制します。

3、正しいです。
ロサルタンの腎保護作用に関する作用機序です。

4、誤りです。
グルカゴンに対する作用はわかっていません。
また、グルカゴンは血糖を上昇させますが、ロサルタンは血糖を低下させることがあります。

5、誤りです。
ACE阻害薬の作用機序です。

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