問題
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60歳女性。10年ほど前に尿タンパクを指摘されていたが放置していた。
その後、疲れやすくなったため、8年ほど前に近医を受診した。
腎機能低下を指摘され、薬物療法が開始された。
症状は徐々に進行し、現在は慢性腎不全の保存期である(検査値:血清クレアチニン値3.0mg/dL、血清カルシウム値8.8mg/dL、血清リン値4.4mg/dL、血清カリウム値5.0mEq/L)。
以下の処方を受けているが、最近、胸のむかつきなどの胃炎症状を訴えている。
この女性患者にニザチジンを投与することとなった。
なお、腎機能が正常な女性において、ニザチジンの全身クリアランスに占める腎クリアランスの割合は90%、eGFRを120mL/min/1.73m2とし、ニザチジンの腎クリアランスはeGFRに比例し、腎外クリアランスは腎機能の影響を受けないと仮定した。また、eGFRの推定には次のノモグラムを用いた。
この患者の薬学的管理に関する記述のうち、適切ではないのはどれか。1つ選べ。
その後、疲れやすくなったため、8年ほど前に近医を受診した。
腎機能低下を指摘され、薬物療法が開始された。
症状は徐々に進行し、現在は慢性腎不全の保存期である(検査値:血清クレアチニン値3.0mg/dL、血清カルシウム値8.8mg/dL、血清リン値4.4mg/dL、血清カリウム値5.0mEq/L)。
以下の処方を受けているが、最近、胸のむかつきなどの胃炎症状を訴えている。
この女性患者にニザチジンを投与することとなった。
なお、腎機能が正常な女性において、ニザチジンの全身クリアランスに占める腎クリアランスの割合は90%、eGFRを120mL/min/1.73m2とし、ニザチジンの腎クリアランスはeGFRに比例し、腎外クリアランスは腎機能の影響を受けないと仮定した。また、eGFRの推定には次のノモグラムを用いた。
この患者の薬学的管理に関する記述のうち、適切ではないのはどれか。1つ選べ。
1 .
テモカプリル塩酸塩錠は、血清カリウム値を上昇させることがある。
2 .
炭酸水素ナトリウムは、代謝性アシドーシスに対して処方される。
3 .
高リン血症を併発した場合には、炭酸マグネシウムの投与を考慮する。
4 .
クレメジンカプセル200mgは、他剤との相互作用を避けるため服用時期を変更するよう疑義照会する。
5 .
消化管へのポリスチレンスルホン酸カルシウムの蓄積を避けるため、便秘を起こさせないようにする。
( 薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問305 )