薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問343
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問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問343 (訂正依頼・報告はこちら)
医療安全確保のため、病院での採用医薬品品目数を増やさない努力をすることが奨励されている。今回、薬事委員会でジフルコルトロン吉草酸エステルクリーム0.1%を採用することになり、同種同効の医薬品を採用品目から削除することとなった。削除対象として適当な薬剤はどれか。1つ選べ。
- ジフェンヒドラミンラウリル硫酸塩軟膏4%
- プレドニゾロンファルネシル酸エステルゲル1.4%
- クロタミトンクリーム10%
- クロトリマゾールクリーム1 %
- フルオシノニドクリーム0.05%
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この過去問の解説 (3件)
01
ジフルコルトロン吉草酸エステルクリーム0.1%はVery Strongに分類される副腎皮質ホルモンです。
1 ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン薬であるため同種同効薬ではありません。
2 プレドニゾロンファルネシル酸エステルゲル1.4%はstrongに分類されるステロイド薬です。
3 クロタミトンは鎮痒薬であるため同種同効薬ではありません。
4 クロトリマゾールはアゾール系抗真菌薬であるため同種同効薬ではありません。
5 フルオシノニドはvery strongに分類されるステロイド薬です。
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02
【ステロイド外用薬の分類】
ステロイド外用薬は、抗炎症作用と血管収縮機能の強さによって以下の5段階に分類されます。
・Strongest(最も強い)
クロベタゾールプロピオン酸エステル、ジフロラゾン酢酸エステルなど
・Very Strong(とても強い)
ジフルコルトロン吉草酸エステル、フルオシノニドなど
・Strong(強い)
デキサメタゾン吉草酸エステル、プレドニゾロンファルネシル酸エステルなど
・Medium(中間)
トリアムシノロンアセトニド、酢酸ヒドロコルチゾンなど
・Week(弱い)
ヒドロコルチゾン酢酸エステル、デキサメタゾン酢酸エステルなど
【選択肢に対する説明】
1:誤.ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン薬です。
2:誤.プレドニゾロンはstrongに分類されるステロイド薬です。
3:誤.クロタミトンは鎮痒薬です。
4:誤.クロトリマゾールはアゾール系抗真菌薬です。
5:正.フルオシノニドはvery strongに分類されるステロイド薬です。ジフルコルトロン吉草酸エステルもvery strongに分類され、同種同効のため、フルオシノニドを削除します。
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03
ステロイド外用薬の強さは、強い順に「最強(strongest)、非常に強力(very strong)、強力(strong)、中程度(medium)、弱い(weak)」と5段階にランク付けされており、ジフルコルトロンはvery strongに分類されます。
1:誤りです。ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン薬です。
2:誤りです。プレドニゾロンはstrongに分類されるステロイド薬です。
3:誤りです。クロタミトンは鎮痒薬です。
4:誤りです。クロトリマゾールはアゾール系抗真菌薬です。
5:正解です。フルオシノニドはvery strongに分類されるステロイド薬です。
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