第一種電気工事士の過去問
平成29年度(2017年)
一般問題 問32
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問題
第一種 電気工事士試験 平成29年度(2017年) 一般問題 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
図は、自家用電気工作物( 500kW未満 )の引込柱から屋内キュービクル式高圧受電設備( JIS C4620適合品 )に至る施設の見取図である。この図に関する各問いに対して、答えを一つ選びなさい。
③に示す高圧ケーブル内で地絡が発生した場合、確実に地絡事故を検出できるケーブルシールドの接地方法として、正しいものは。
③に示す高圧ケーブル内で地絡が発生した場合、確実に地絡事故を検出できるケーブルシールドの接地方法として、正しいものは。
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この過去問の解説 (3件)
01
ZCTで事故を検討するための条件としては、地絡電流がZCTを通り地絡が発生して電流による3相のベクトル和が崩れることで異常を検出しています。
この時、地絡電流がZCTを別々の向きで互いに通った場合、地絡電流で互いのベクトルを打ち消しあい異常が検出出来なくなります。
以上を踏まえて問題より、電源側から地絡電流が入ってきたと考えていきます。
1.電源側と負荷側それぞれ地絡電流が流れるため、ベクトルを打ち消し合い異常を検出することができません。
2.電源側と負荷側それぞれ地絡電流のベクトルを打ち消し合い異常を検出することができません。
3.ZCTより前に接地しており、ZCTを通っていないため、地絡電流を検出できません。
4.地絡電流のベクトルを打ち消すことなくZCTを通過するので、事故を検出出来ます。
よって正解は4番になります。
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02
電源側で地絡電流が流れるので、接地箇所は電源側でないといけません。
2.誤っています。
電源側の接地がZCT内を通らないと地絡電流を検出できません。
3.誤っています。
2.の解説と同じです。電源側の接地がZCT内を通らないと地絡電流を検出できません。
4.正しいです。
電源側で地絡電流が流れるので、接地箇所は電源側であり、また、電源側の接地がZCT内を通らないと地絡電流を検出できません。
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03
1.誤りです。電源側からの地絡電流が、ZCTを通り、負荷側の接地から再度逆向きで流れるため、ZCTに流れる電流は0となり、検地できません。
2.誤りです。電源側の接地に全て地絡電流が流れ、ZCTにはなにも流れず検地できません。
3.誤りです。2と同様です。
4.正解です。地絡電流がZCTを同一方向に流れ、検地できます。
従って、答えは4番です。
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