第一種電気工事士の過去問
令和元年度（2019年）
一般問題 問21

[ 解答　3 ]
[ 解説 ]

　　高圧の電気を構内に引き込むために架橋ポリエチレンケーブル（ＣＶＴケーブルなど）が用いられます。このケーブルの絶縁部分に使用されている架橋ポリエチレン中の微量な水分や異物の関係で小さな亀裂が発生し枝状に成長する現象のことを「水トリー（水トリー現象ともいう）」といいます。
　　過去に製造されたケーブルに多く発生していますので注意が必要です。関東電気保安協会のHP上では、昭和51年以前に製造されたものに多く発生する傾向にあると書かれていました。

正解は３番です。

水トリー現象についてご紹介いたします。

水トリー現象というのは、

ケーブルの絶縁体内部に入った水分等が原因で、

絶縁破壊を起こす現象の事。

これが広がると短絡や地絡等の波及事故に

つながってしまう可能性のある現象です。

そしてその広がり方がまるで樹木（tree)のように広がるので、

水トリー現象と呼ばれています。

ですから、この問題の正解は３番です。

水トリーは、絶縁体内に生じ、絶縁劣化を起こします。従って架橋ポリエチレン絶縁体内部に生じます。