第一種電気工事士の過去問
令和元年度（2019年）
一般問題 問35

[ 解答　4 ]
[ 解説 ]

■絶縁抵抗を測定できない場合は、漏えい電流は、1mA以下です。→　「1」の説明は、1.2mAなので適合しません。

■使用電圧300V以下で対地電圧が150V以下の場合は、絶縁抵抗値は0.1MΩ以上でなければなりません。　→　「2」の説明は0.08MΩなので適合しません。

■使用電圧300V以下で対地電圧が150Vを超える場合は、絶縁抵抗値は0.2MΩ以上でなければなりません。→　「3」の説明は、0.17ＭΩなので適合しません。

■使用電圧が300Vを超える場合は、絶縁抵抗値は、0.4MΩ以上でなければなりません。　→　「4」の説明は、0.43MΩなので適合しています。

正解は4番です。

低圧電路の絶縁性能は技術基準の解釈第14条と、

技術基準を定める省令第58条をマスターしておく必要があります。

簡単にポイントをご紹介します。

・電路の使用電圧が300V以下で

ー対地電圧が150V以下の場合は絶縁抵抗値が0,1[MΩ]以上

ーその他の場合は0.2[MΩ]以上

・使用電圧が300Vを超える場合は0.4[MΩ]以上

・絶縁抵抗測定が困難な場合は、

使用電圧が加わった状態における漏洩電流が1[mA]以下

これを踏まえて各選択肢を見ていきます。

1、これは不適合です。

測定が困難な場合、

漏洩電流は1mA以下でなければなりません。

2、これは不適合です。

絶縁抵抗はどんなに小さくても0.1MΩ以上は必要です。

3、これは不適合です。

使用電圧150Vを超え300V以下ですから、

絶縁抵抗値は0.2MΩ以上必要です。

4、これは基準に適合しています。

使用電圧が300Vを超える場合、

絶縁抵抗値は0.4MΩ以上あれば良いです。

１．低圧電路で絶縁抵抗の測定が困難な場合は漏れ電流が1mA以下であれば良いと定められています。（不適合）
２．対地電圧１５０V以下の電路では絶縁抵抗値は0.1MΩ以上でなければならない。（不適合）
３．対地電圧１５０V超過３００V以下の電路では絶縁抵抗値は0.2MΩ以上でなければならない。（不適合）
４．使用電圧が３００V超過600V以下の電路では絶縁抵抗値は0.4MΩ以上でなければならない。（適合）